第39回青梅マラソン
2005/2/20 天候 : くもり時々雨
現在日本中で数多くの市民マラソンが開催されているが、その草分け的存在であり最も有名な市民マラソンの一つである青梅マラソン、以前から一度は参加してみようと思っていたのだが今回初めての参加となった。この大会は参加希望者が非常に多いため、抽選で1万5000人に絞られるらしい。去年は抽選に通ったのだが、期限までに参加費を振り込み忘れて参加できなかった。
この大会は10kmと30kmの部があり、フルマラソンではない。僕はこれまで30kmという距離の大会に参加したことがないので、どのくらいのペースで行けばいいのか分からない。ハーフ(21.0975km)なら3分30秒/1km、フル(42.195km)なら4分/1kmくらいが自分のペースだが、その間の3分45秒/1kmで行けばいいのか?慣れないペースでリズムを崩さないか?いろいろ考えても仕方がないので、そのときの気分、体調、流れに乗って深く考えないで走ることにしよう。とにかく今回は雰囲気を楽しもう。
前日は雪や雨が降っていたが、天気予報では当日は晴れるらしいとのことだった。しかし朝起きてみると晴れていない。会場に向かうため外に出ると小雨が降っている。でも当然やむだろうと思っていたので傘も持たずに出かけたが、現地に着くとしっかり降っていた。河辺駅を出ると、出店が出ていたり早くもマラソンムード。ここまでの大会は初めてで、さすがだと思った。受付場所までの道は分からないがみんなについていけば着ける。小学校で受付をして、スタート地点までは少し離れている。みんなについていく。12時スタートだが、9時すぎに到着したため暇である。1時間前くらいからアップをしながらスタート地点を探す。参加人数は多いが、申告タイム順のゼッケン番号順に並べるので前のほうに並べた。スタート地点にはなんと道路に看板がくっついている。びっくりである。
12時、ついにスタート。今年のスターターはかつての名ランナー、瀬古選手だった。選手の流れが激しくて写真は上手く撮れなかった。

とりあえず周りの流れについていくが、とにかく沿道に人が多い。これほど沿道に人が多い大会は走ったことがない。少しいくと青梅駅前。このあたりはカーブが多い。ようやく流れに乗って走れるようになってきたが、ややペースが速いかもしれない感じがした。1kmの看板で時計を見ると3分40秒。結構頑張ってる気がするのにこのタイムだと調子は良くないのか?たくさんエネルギーを補給しておいたのでおなかが少し重たい気はしていた。

2km、3kmと進むにつれてタイムは良くなっていく。ペースはやや抑え目にしている感じなのだが、最近はスピード練習をしているのでスピード感覚がちょっと変わってきているのかもしれない。今回の目標は1時間50分なので、18分30秒/5kmで行って最後にちょっと頑張るくらいだろうと思っていたが、このままでは17分台/5kmでカバーしてしまう。ちょっと速すぎじゃないか?でも、前半は上りで後半は下りなので行けるところまで行ってしまおうという事にした。5kmの通過は18分12秒、まずまずである。そしてこのあたりから微妙なのぼりが始まる。微妙だと思っていたら結構きついアップダウンもあらわれる。タフなコースといわれるわけである。最近は平坦なコースばかり走っていたので気分的につらい。でも上りでもペースは落ちていない。危ない。そのうち脚に来るだろう。沿道はにぎやかである。

基本的には上りだが結構きつい下りもあったりして、これを帰りは上ることになるのかと考えると気が重くなる。そのくらいの脚を残しておかなくては。

10km通過、この5kmのラップは17分44秒。上っているのに、速すぎる。12kmくらいからさらにきつい上りになってきて、そろそろ脚が重くなり始めてきた。周りのランナーをじわじわと抜かせてはいるが。13kmを過ぎたあたりでトップが前からやってきた。この大会は有名ランナーも数人参加している。会社の同期の陸上部員は3番目にすれ違った。

15km手前には折り返し地点が。なんとここにも道路看板がある。びっくり。写真を撮りまくりながら折り返し点に向かっていたら沿道の人にとてもうけていた。それに応えて手を振る。テンションも上がってきた。脚にきて気力がなくなりかけたときはこのテンションで走るしかない。ここで一気に周りのランナーを置いて行く。下りになるのでスピードが出る。僕は下りは得意らしい。

15km通過、この5kmは18分10秒。上りだったことを考えると頑張りすぎている。あとは下りを惰性で走ろう。折り返すと対向車線には大勢のランナーが。このせいか分からないが、向かい風を感じるようになる。そして自分の前にはランナーは見えない。

20km付近になるとさっき下った道が上りになって現れる。きつい。ペースを落とす。でも上りきったら抜かれた分を取り戻すくらい頑張る。まだ全体のペースは落ちず、5kmを17分43秒、18分3秒でカバーしていく。25kmまでこれで頑張れたから上出来だ。途中会社の人が沿道にいたりしてちょっとうれしかった。あと5kmは気合だ。青梅市街に入ってきて沿道に人が増えてきたので、得意の沿道の声に答えながら、声を出しながら手を振りテンションをあげて走る作戦しかない。また雨が降ってきて、手がかじかんでうごかない。デジカメのシャッターが切れない。仕方がないので両手で構えて写真を撮るとまた沿道にうける。「余裕だなー」と言われるが「きついっすよ」と返すしかない。ホントにきつい。
あと1kmとなり、スタート地点に戻ってきた。この直線がなんと長く感じられることか。沿道にはとてもたくさんの人がいる。でも頭がぼーっとする。最後の力を振り絞ってゴール地点へ。

最後のコーナーを右折するとゴールが見えた。最後までペースが落ちることなくゴール。タイムは自分の時計で1時間47分32秒。目標タイムを大きく上回っていた。すばらしい。(あとで確認した公式記録は1時間47分40秒で一般男子30km72位、30km全体で75位らしい。女子の優勝は1時間46分10秒らしい。あとちょっとだった。)

今回の大会は、30kmという初めての距離であったこと、大会の雰囲気を楽しむことを第一に考えていたことなどから非常に気楽に走った。結果、予想以上にいい記録が出て、今後のハーフ、フルにつながると思う。フルの場合は30kmからが勝負なので実際に走らないと分からないが、次はベスト更新が狙える気がしてきた。
このあとの出走予定は、1週間あけて再来週からマラニック、ハーフ、フルと続く。再来週のマラニックは大手町から芦ノ湖、箱根駅伝のコース片道107kmを2日間で走るものだが、寄り道しながらのんびり走るので楽しみである。これまでスピード練習ばかりしてきたので気分転換になるだろう。そして次のフルはベストタイム更新を狙いたいと思っている。
青梅マラソン 大会ホームページ (スポーツ報知)
記録・5kmごとのラップタイム
地点 |
通過タイム |
ラップタイム |
|
|
0km |
|
|
5km |
18分12秒 |
18分12秒 |
10km |
35分56秒 |
17分44秒 |
15km |
54分06秒 |
18分10秒 |
20km |
1時間11分49秒 |
17分43秒 |
25km |
1時間29分52秒 |
18分03秒 |
|
30km |
1時間47分32秒 |
17分40秒 |
大会前は体重を減らすために食事制限をする。走り終わるとこれまで我慢していた分も食べる。夕食前は57.7kg。夕食後は?。