第35回防府読売マラソン大会


大会ホームページへ  結果等も掲載されています

2004/12/19  山口県防府市  天候:くもり  気温:14℃  ほぼ無風


 日本では3+1の非常にハイレベルなフルマラソン大会が毎年行われている。それらの参加資格は、日本陸連に登録していること、そして参加標準より速い公認記録を持っていることである。(公認記録は、陸連登録者が陸連公認コースを走るとそのタイムが記録として取得できる)そのハイレベルな大会と参加標準記録は、

 福岡国際マラソン(12月) 2時間27分
 東京国際マラソン(2月) 2時間30分
 びわ湖毎日マラソン(3月) 2時間30分
 別府大分毎日マラソン(2月) 2時間40分

である。今シーズンのこれらの大会は2005年世界選手権の選考レースになっており、昨シーズンの上の3つの大会はオリンピック選考レースになっていた。僕の当面の目標はこれらの大会に参加すること、特に3年後の北京オリンピック選考レースに参加することであるのだが、まだその道のりは厳しい。そして今回参加した「防府読売マラソン」はこれらの大会に次ぐハイレベルな大会で、制限時間は3時間に設定されている。しかも陸連登録者しか参加できないということで、いわゆるエリート大会だと思っている。最近は3大レースに有力選手が流れているため地味な大会な印象はあるが、まだまだ名の知れた大会である。
 僕はこういうエリート大会に素人という立場から参加したいという気持ちを去年あたりから持ち始めていたので、今年から陸連に登録している。そして今年は4大レースの参加資格を目指して公認大会をいくつか走ってきたが、未だ持ちタイムは2時間48分である。これでは別大にすら出れないのだが、防府なら参加できる。また、来年の別大目指してハイレベルな大会でのラストチャレンジという意味も込めて、この大会に参加した。

 せっかくレベルの高い大会に出るのだから開会式から参加しようと思い、出走前日の朝早くの新幹線で会場に向かった。昼過ぎに山口県防府駅に到着し、午後2時から開会式。会場につくと、これまで見たことないくらいスーツの人たちがたくさんいる。さすがだと思った。そして開会式は立派なホールで格式高く行われ、しかも司会は日本語と英語で行われていた。招待選手には日本人5人のほかに外国人8人もいるからだろうが、ちょっとしたカルチャーショックを受けた。

  

 そして翌日のマラソンまで時間があるので、いつものように観光に出かける。1時間以上歩き、レンタサイクルで10km以上走ってしまった。温泉にも行ったが疲れは取れているのだろうか?

 防府読売マラソンは防府市の陸上競技場をスタート・ゴールとする42.195kmで行われる。陸上競技場をスタート・ゴールとする大会に出るのは初めてである。ちょっとさびしい競技場だが本格的だ。

  

 12時からのテレビ生中継のため12時02分スタートだが、9時ごろ会場に行ったので暇だ。気温は14℃らしく、待っているのは寒い。このくらいならば半袖で走ろう。周りはほぼ全員ランシャツで半袖すら見当たらないが。参加人数は約500人、このくらいの人数だとスタート地点はそれほど混雑しないため、スタート直前に並べばいいので楽である。みんなはトラックでアップをしているが、僕は体操するだけでアップしない。僕は走りながらアップする。どうせ長い距離を走るんだからそれでいいだろうというのが僕のやり方だ。そしてスタート直前に整列。持ちタイム順の整列である。空にはヘリコプターが飛んでいる。周りはみんな速そうだ。
 そしてスタート。周りはみんないいペースで走りはじめ、しかも団子状態なのでそれに合わせるしかない。競技場内を一周。テレビカメラを発見。そして道路に出て行く。

    

 コースは防府市街地を走るところが主で、特に変わった景色があるわけではない。だから特に写真を撮ろうと思ったポイントがあるわけではなかったが、せっかくデジカメを持って走ったのでいっぱい撮った。序盤は周りのペースに合わせて走る。自分がどのくらいのペースで走っているかよく分からない。こんなペースで団子状態なのは初めてだ。みんな速い。5kmを通過。19分30秒。速い。これだと前みたいに後半つぶれてしまう展開が目に見える。前回は前半抑えて好結果が出ている。とちょっと前だったら考えただろうが、最近は特に何も考えない。走りやすいペースで走る。10km通過。この5kmは19分10秒台。さらに上がっている。抑えているつもりなのに抑えきれていない。周りにつられる上に、防府駅前を通り沿道の応援が大きいからだ。どうも僕は応援に応えたり手を振ったりするとペースが上がるようだ。特に子供の応援がうれしい。僕ぐらいしか声を返したり手を振り帰したりしないのだが、そうすると喜んでくれる。そうして走ることは楽しそうだと思うようになってほしい。

  

 直線区間で子供と競争した。僕はそのまま走っているつもりだがあっちは大変そうだ。途中で子供たちは力尽きてしまった。15km通過。まだ好調を維持。この5kmも19分台。多くの人たちが沿道から応援してくれる。子供たちも多い。子供にカメラを向けると喜ぶことが分かった。だんだん自分の中のテンションが上がってきたこともあり、給水点以外ではほとんど常にデジカメを手に持って走ることになっていた。写真を撮りながら走っていると沿道の人たちが笑って注目してくれる。

  

 20km付近。ついに折り返し地点で折り返してきた先頭集団がやってきた。パトカー、テレビ車、白バイ、そして選手たち。白バイを撮っていたらいつの間にか先頭の選手たちは行ってしまって、先頭の選手を撮り切れなかった。続々と招待選手、速い選手たちとすれ違う。外人にはなんて声をかけたらいいんだろう。

  

 20km地点、中間点を通過したがまだ大丈夫。まだ余力を残し抑えて走れている感覚で、30km過ぎからも頑張れそうだ。まだ半分しか来ていないのだから、ここで疲れが出ていたら本当は問題なのだ。中間点のちょっと先の折り返し点を折り返す。そして少し行くと対向車線には恐怖の収容車が。もうちょっと遅れるとあれで連れて行かれてしまう。

  

 25kmを通過。同じような景色が続く。このあたりは沿道の人たちがまばらになる。このままいければ自己ベスト、2時間45分切りも見えてきそうだが、ちょっと足が重くなってきた気がする。でも周りのランナーを追い抜いているペース。そろそろちょっとペースを落としたほうがいいかもしれない。ここから1km4分ペースにしても十分自己ベスト、2時間45分が狙える。30km手前で大学の同じ専攻、同学年の元陸上部を発見。去年のフルでは1時間以上僕のほうが遅かったのだが追いついてしまった。ちょっとうれしい。折り返し後にすれ違ったときは軽快だったのに、関門が厳しいのでちょっと心配である。30km通過。予定通りペースを落とし1km4分ペースに。でも予定以上に脚にはダメージが来ている。あとは気合だ。再び防府駅前に帰ってきて沿道の応援が大きくなる。まだ走れるが、きつくなってきたのでだんだん写真を撮るどころではなくなってきた。

  

 休憩中の白バイ。



 35km地点に到着。もう32km過ぎくらいからきつくなってきていて、何とか歩かずに走り続けようという気持ちだけである。周りをきょろきょろする余裕はなくなってきた。そしておなかがぎゅるぎゅるいいはじめてきた。腹筋に力が入らないので腰が引けて脚が前に出ない。でも今回はつぶれる直前まで走りきろう。37km過ぎからあと5kmの看板があらわれる。1kmずつその数字が減っていくのだが、この減り方が遅い。まだ看板は来ないか、と思い続け40km地点を通過。「あとちょっと」「ラスト○km」。沿道の声援に後押しされて、もう気合だけで走っているが前へ進んでいる気がしない。視界は白っぽく、貧血のようになってきており血がよくめぐらなくなっているようだ。

  

 あと1kmを切り、ようやく競技場があらわれる。そして競技場。あとここを一周、500mほどだ。時間は2時間48分。2時間50分は切れるだろうと考え、それなりには走りながら写真を撮ることに夢中になる・・・。

  

 確かにもういっぱいいっぱいだったが、まだ最後の脚は残っていたはずである。写真を撮ることに夢中になっていた。第4コーナーを回って最後の直線に出たとき、目の前のゴール地点の時計は2時間49分50秒!げっ。ここからダッシュを試みるが、2時間50分まで数秒間に合わなかった気がする。自分の時計では2時間50分00秒。あーあ。ちょっと間抜けな結果になってしまった。しかし仕方がない。終わったら大きな毛布をかけてくれた。これはもらって帰れるのかと思って外に出たところ、返してくれといわれた。(公式記録は2時間50分04秒でした)



 そして競技場の入り口であるゲートに向かう。3時間で競技終了なのだがどうなるのか。まもなくするとスタートから3時間が経過。なんと競技場に入ってくるゲートの門が閉まり始めた。ゲートが閉鎖され、その前のコースを作るコーンとかバーとかが撤収され始めた。なんて非情な厳しい大会なんだ。無事完走できてよかった。



 最近は走り終わっても元気であることが多かったのだが、これは力が出し切れていなかったからではないかと思い、今回はいつもよりも最後まで頑張ってみた。するとやはりダメージは大きく、足や腹筋がつりそうになる。そして一番つらいのはおなかがぎゅるぎゅるなことである。速く走ると大きな衝撃が脚や内臓にくる。まだこのペースで走るのには筋力、特に腹筋が足りなかったようである。走り終わったらこれまでちょっと我慢していた分食べまくろうと思っていたのだが、夕方になってもまだ正露丸しか食べられない。

<今回の反省>
 今回は遠方の大会、そしてハイレベルな大会の雰囲気を体験したいということが第一の目的だったので、特に反省はない。前半周りにつられてペースを上げすぎてしまったのだが、後半思ったより良く耐えられたと思う。しかしいくら前半好ペースで走れても、後半失速するとその貯金はすぐに使い果たされてしまう。やはり前半は押さえ気味で入るべきなのだろう。
 とにかく今回の大会は、ハイレベルな大会で厳しい関門にもかかわらず完走できたこともあり楽しかった。

 今回の大会後は久々にダメージが大きかった。夜はおなかと筋肉が痛くて何度も目が覚め、よく眠れないほどであった。やはりフルマラソンを走るのは大変なことなのだと再認識した。

 
記録・5kmごとのラップタイム

地点 通過タイム ラップタイム 通過順位
0km
5km 19分34秒 19分34秒 307位
10km 38分47秒 19分13秒 224位
15km 58分18秒 19分31秒 224位
20km 1時間17分43秒 19分25秒 214位
25km 1時間37分09秒 19分26秒 200位
30km 1時間57分10秒 20分01秒 182位
35km 2時間17分42秒 20分32秒 160位
40km 2時間40分08秒 22分26秒 169位
42.195km 2時間50分04秒 173位

前半:1時間21分57秒  後半:1時間28分07秒

 
最近のフルマラソンのラップタイム比較


 これでしばらく休養に入ります。8月終わりから大会が続き、大会が控えていると気にしていないつもりでもどうしても気になってしまい、節制し続けていることに精神的に疲れてしまいました。8月からでも3,4kg絞られているので、まずはそれを取り戻すつもりです。