2004年えちご・くびき野100kmマラソン大会

2004/10/9 天気:雨(台風接近)

新潟県上越市ほか12市町村

記録:9時間2分59秒 (100km)

 この大会に出ようとしたきっかけは、もともとこの地方に興味があったことと、6月にしまなみ海道100kmを走ったときに知り合った人とこの大会に出ましょうと意気投合したことであった。しかし結局その人に会うことはなかった。エントリーはしていたようだが、台風だから来なかったのか。

 この大会が行われる日は、近畿・東海・関東にこの10年で最も強いといわれる台風が接近するといわれる日であった。当然この北陸地方にも少なからず影響は出るはずである。前日から、ほんとに大会自体が行われるのか心配であった。ただ、自分の中ではテンションが上がっていき、非常にわくわくした状態になっていた。こういうコンディションも楽しそうだ。また、こういう大会の参加者は僕以上に変わった人が多いから、絶対何事もなかったように走る人がたくさんいるはずだ。そんなことを思いながら、金曜の夜に上越新幹線、ほくほく線特急を乗り継いで新潟県直江津駅へ。当然雨が降っている。駅前の宿に到着したのは22時半。明日のスタートは5時半。寝てる時間はあまりない。急いで布団に入り翌日を待った。

 朝は3時起床。外は真っ暗で雨も降っている。ただ、まだ激しい雨じゃないし風もない。そしてスタート地点へ行くと、やはり何事もなかったように大勢のランナーが集合していた。スタート地点に並ぶ。それなりに雨が降っている。この雨の中1日中走り続けるのか?実際にスタート前になるとちょっとへこんだ気持ちになった。

      

 そしてスタート。周りはまだ暗い。雨にぬれながら走ることになるが、まだそれほど寒くない。体を冷やすと体力を奪われていけないと思い、長袖、冬のマラソンの格好をした。心配なのはしばらくして雨でずぶぬれになった後である。水を吸って発熱するというミズノのブレスサーモという素材の効果に期待している。

 前のほうに並べたせいか、周りのペースは速い。これにつられては前回の二の舞になり途中でつぶれてしまうと思い、自分のペースを心がける。はじめの5km。47分。前回の入りよりも速い。これはいかん、ちょっとペースを落とすと、なんか見たことのある人に抜かれた。あれっ?前回の丹後で同じ宿の部屋だった人で、ペースも同じくらいの人だった。これはついていくしかないだろうと思い、ペースを落とそうと思ったけど付いていきながら、25km過ぎくらいまで話しながら併走。その後60km位まではすぐ近くで走ることになり、80kmくらいでもまた会った。何とか離されないようにと思って頑張れた。一人だけで走るよりも、そういう人がいるほうが走りやすいのである。

         

 20km過ぎても結局ペースは落とせない。このまま併走していくとペースを落とせず、途中でばててしまうと思い、仕方がないので給水所でトイレに寄って、一人になってマイペースで走ることにした。

   

 30kmごろから雨がやんできた。風もなく走りやすい。台風はどこへ行ったのか?30kmごろから峠越えが始まる。朝、スタート前にちょっと確認しただけだが、はじめの350m峠越えから、10kmごとに200mくらいずつ計5つのの峠越えがあるらしい。登って下りて、登って下りて・・・。そしてその峠は想像以上のものだった。序盤だから体力を温存しようと思っていたけど、そんなこといっていられない。ちょっと気を抜くと登れなくなってしまうようだ。やっとの思いで登りきるとすぐ下る。しかもけっこう急勾配。実は下りのほうが難しくて、一気に下ると足の筋肉が衝撃で疲労し、伸びきってしまい収縮できなくなる、つまり働かなく、力が入らなくなってしまうのである。これまで何度も経験し、失敗している。特にこんな急勾配ならなおさらである。下ったと思ったら、またすぐ次の峠を登りだす。これもハード。勾配はきつい。またこんなに登るんだったらあんなに下るなよ。きつすぎで走ってるんだか歩いてるんだかわかんなくなったから、もう歩き始めた。でもきついところ以外はまだちゃんと走れているが。

         

 50km過ぎの3つ目の峠越えもまたつらくて、もうだめだと思った。足が前に出ない。口しか出ない。給水所にいる人、応援してくれる人、係員の人、できる限り挨拶をする。僕のポリシー。声を出したほうが調子がいいし、せっかくサポートしてくれてるから何とか応えたいと思う。沿道で声をかけてくれる人とかにはできるだけ一言声をかける。ばててくるとそれどころではなくなるのだが、今回は最後までそのテンションは落ちなかった。また、給水所にいる人は場所ごとに違う人なので、結局同じような話をしているだけだが楽しく話ができる。1、2分くらいの短いだが。こういう長い距離の大会だと若い人が少ないこともあると思うし、特に僕ぐらいのペースで走る人は走りに集中してあまり長居しない人が多く、またまだ到着するランナーが少なくて余裕があるからだろうが、温かく迎えてくれる。30人くらいで僕一人を迎えてくれるときとかはうれしいが、ちょっと緊張してしまうくらいである。そして、レストステーション、つまり大きな給水所では軽食があるところもあり、よく勧められる。せっかくなので、おなかの限り食べる。バナナ、レモン、オレンジ、アンパン、塩、梅干をはじめ、豚汁、うどん等々。そうすると長居するので、ついでに写真を撮ってもらう。だから食べてるところの写真が多くなるのである。また食べる。

   

 60kmころからまたけっこう雨が降ってきた。ついに台風が来たか?そしてまたきつい4つ目の峠である。なんだかテンションが上がってきたので、気合で乗り切った。その後はしばらくだらだら、下りたり登ったりが続く。このテンションに任せてそれなりのペースで押せる。途中で走れなくなりそうだが、そんなことはどうでもいい。行けるところまで行く。

         

 その後はそれほど大きなアップダウンがなく、頭もパーになっているのでどんなところを走ったか覚えてないが、うまいこと走ったらしい。前から落ちてくる人も何人か抜けた。相変わらず僕のスタイルは、頑張って走ってしっかり休む。他のランナーは給水所でも立ち止まらずに、一定のペースで走り続ける人がけっこういるが、僕にはそれができない。テニスをやってきているせいか、このインターバル的なリズムが染み付いているようである。



 そして90km手前、海に出た。水平線も見える。この日本海に沈む夕日が非常にきれいだということだが、雨。ちょっと残念である。でも急に景色が変わってちょっとうれしい。

   

 90kmを通過。ぜんぜん期待してなかったのだが、9時間切りが見えてきた。90km通過が8時間3分。その前の10kmは58分くらいできている。もうひとふんばり。急に、9時間を切ろうと思って頑張ってみた。これまでは給水所で長居をする僕のスタイルで走ってきたが、できるだけ給水所による時間を減らしてみた。これまではいろいろなものを食べ続けてきたが、このあたりからおなががぎゅるぎゅるになってきて、食べ物を受け付けなくなっていたのでちょうどいい。腹筋が長丁場の衝撃を吸収しきれなかったのだろう。雨も強くなってきた。そして97kmまでは順調にきた。しかし、97kmの看板を越えたとたんに、がくっと急に足が進まなくなった。ああ、もうだめか。あきらめて最後の97.5kmくらいの給水所に長居。後ろから人が来たので、最後の気力を振り絞ってゴールを目指す。あと2km。あと1km。ゴール地点にある建物が見える。

   

 そしてゴール。結局9時間2分59秒の20位。上々の出来である。先月の大会より1時間40分くらい速い。ゴール後もまだ元気で、魚沼産コシヒカリ(?)のおにぎりとかをほおばる。

   

 今大会、天気は雨で景色を十分楽しむことができなくてちょっと残念だったが、台風の影響は大きくなく、涼しいくらいで走りやすかった。また、サポートしてくれる人の多さに驚き、非常に大きな力をもらえたと感じた。全体を通して非常に楽しい大会であった。

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記録・10kmごとのラップタイム
 
地点 通過タイム ラップ
0km
10km 47分10秒 47分10秒
20km 1時間36分19秒 49分09秒
30km 2時間27分54秒 51分35秒
40km 3時間21分03秒 53分09秒
50km 4時間11分06秒 50分03秒
60km 5時間15分29秒 64分23秒
70km 6時間06分55秒 51分26秒
80km 7時間03分25秒 56分30秒
90km 8時間02分31秒 59分06秒
100km 9時間02分59秒 60分28秒