第21回サロマ湖100kmウルトラマラソン


2006/6/25 天気:快晴    北海道    

記録: 8時間23分45秒 (自己ベスト)  一般の部8位 (年代別25〜34歳 2位)

 日本で最も有名なウルトラマラソンである「サロマ湖100kmウルトラマラソン」。参加者も日本一で3000人近くになる。おそらく、コースも比較的平坦で日本一走りやすい。去年初めて参加したが、走りやすいコースということもあってか50km手前でつぶれて不本意な走りしか出来なかった。そこで今年も、去年のリベンジをと思い参加した。もちろん北海道観光も目的ではあるが。
 ところが、最近調子がよくない。さくら道ネイチャーラン250kmで優勝、1ヵ月後に野辺山100kmで5位入賞まではよかったが、走りすぎて疲労が抜け切らなかったためか、その2週間後、3週間後の24時間走は連続でリタイア。その2週間後ということで、さらに疲労もたまり、気分的にもへこんでいたため回復がいまいち、体の切れもいまいちという状態。
 ということで、まずは今回の目標は、「完走すること」。出来れば後半ペースを上げて最後まで走りきれれば、と思って大会に臨んだ。

 大会が行われるサロマ湖は、北海道の北東に位置し、一部が海とつながっている北海道一大きな、日本でも3番目に大きな湖である。基本的には湖沿いということで比較的平坦なコースで、ハイライトはラスト20kmのワッカ原生花園である。海に突き出た原生花園は、右に外海、左に湖と雰囲気の違う海が同時に見える草原である。そこを10km行って帰ってくる。多くのランナーとすれ違うことができる、余裕があれば美しい場所だ。

 大会前日、新千歳空港からレンタカーでサロマ湖へ。スタート地点で受付を済ませてゴール地点へ。車中泊。夏至近くの北海道と言うことで、夜8時になってもまだ真っ暗にならない。ちなみにゴール地点の常呂町は、トリノ五輪のカーリング選手の出身地ということでも有名。カーリング場もある。
 当日、朝3時にスタート地点行きのバスが出発。3時ごろからもう明るくなり始める。そしてスタートは朝5時だ。

 

 3000人近くのスタートなので人は多いが、さすがにそんなに飛ばす人は少ないので、大変な混雑にはならない。天気はいいのだが、やや霞んでいてひんやりする。でも、今日は暑くなりそうだぞ。
 今回はとにかく完走が目的なので、飛ばし過ぎないように慎重に入る。5kmの通過が24分20秒でまずまず。10km通過も48分14秒、10kmを48分で最後まで行けばちょうど8時間だ。このまま行って、最後にちょっとだけペースアップできれば最高。
 霧っぽかった天気も、暖かくなりはじめると一気に澄んだ快晴になった。牧草地を抜けていき、気持ちがいい。

 

 そして、海に突き出た先っぽへ向かうため、折り返してきた先頭の選手などともすれ違う。すごいスピードだ。そして、知り合いとも何人もすれ違う。知り合いと話をしながら併走していたため、少しペースが上がっているかと思ったら、20km通過のこの10kmラップは49分24秒とやや落ちている。思っていたよりペースが上がっていないということは、やはり今日は調子がよくないのだろう。慎重に行こう。

 

 前半は体力を使いすぎないように、余力を残しつつリズムを作る。最近どうもお腹がやられることが多いので、今回はものはあまり食べず、必要最小限の液体でエネルギーを補給する作戦で行こう。
 30km、40kmと無理せず順調に、ペースも変わることなくクリア。そろそろ少しずつアップダウンが始まる。上りは歩幅を小さく、下りは脚に衝撃を与えないよう慎重に行き、後半への脚を残せるようにする。

   

 そして、湖沿いの道に出て42.195kmを通過。20km前から話しながら併走したりしていた、いろんな大会で会う2つ上の20代ウルトラランナーの佐々木さんと一緒に記念撮影。

   

 50kmを前にして、ようやく体がほぐれてきたような感覚。ペースを上げたいが我慢。アップダウンのある区間にもかかわらずペースは変わらず、10km48分。湖は美しいサロマンブルーをしている。

   

 60kmを通過。つい抑えきれず、この10kmもアップダウンがあるのに47分にペースアップ。この微妙なペースアップが失敗だったかもしれない。65km付近からアップダウンはほとんどなくなったが、急に脚が重くなり呼吸がつらくなってきた。「ん?来てしまったか?」時すでに遅し。ペースをキープすることも出来ない。エイドステーションでも立ち止まるようになり、70km付近からは歩くことが多くなってしまった。

 

 70km手前から、もうまともに走れていない。でも、まだあと30km以上ある。かなりの絶望感に支配されそうになるが、「今回はとにかく完走するんだ!」その強い意思で、とにかく前へ一歩ずつでも進む。タイムは問題ではない。もしかしたら脚が復活してくれないか、というかすかな期待をかけながら。後ろからどんどん抜かされていく。それでもどうすることも出来ない。我慢するしかない。
 75km付近のエイドでは、どうせ走れないならと、初めて固形(?)食を口にする。そうめんを2杯、レモンをひとかけら。これがあとで効いてきたのかも知れない。わずかな上りでも、上りはきつい。平坦と下りで少しでも走る。これはネイチャーランのときのアドバイスだ。80kmからのワッカに入れば何か変わるかもしれない。

   

 80kmからワッカ原生花園に突入。10km行って10km帰ってくるラストだ。この入り口でトップの選手とすれ違った。約20km差だ。
 80km通過。なぜか突然脚が動くようになってきた。靴の中が暑くて足がだるいことには変わりはないのだが。とにかく走れるうちに走っておこう。
 ワッカ原生花園は何もない一本道。時々くねくね、アップダウンも多少あり、路面の細かな上下もずっと先まで見える。いいところではあるが、ラストでもなければ気持ちをつなぐのが大変だぞ。特に、行きはさんさんと輝く太陽に向かって走らなくてはならない。3kmおきくらいにある給水所が頼りだ。

 

 90km地点手前で折り返し、90kmを通過。この10kmは50分20秒までペースを戻し、あと10km。ようやくゴールが見えてきた。さすがにまた疲れてはきたが、ラストと思えば頑張れなくはない。

 

 さぁ、ラスト10km。ここまでこれば、もうあとは少し手を抜いてもいいかなと思ったが、すれ違った佐々木さんに、入賞の可能性があると知らされ、もう少し頑張ってみることにした。歩いていた頃に抜かれた人は大体抜き返し、さらに少しずつ前へ進めているようだ。

 

 ワッカを脱出。あと2kmちょっとだ。何とかここまできた。ここでもまた一人抜き、最後の直線。
 そして、ようやくフィニッシュ地点にたどり着いた。最後粘れたおかげで、タイムもまずまず納得の8時間30分切り自己ベスト。ようやくネイチャーランの100kmラップタイムを少し上回れた。久しぶりに感動する100kmのフィニッシュ。無事完走できた。しかも、一度つぶれかけはしたが最後でペースを上げて走りきることが出来た。

 

 しかも、おまけとして一般の部で8位入賞、年齢別25〜34歳で2位入賞の賞品をもらった。陸連登録の部でなく一般の部にエントリーしていたおかげなので、ちょっとうしろめたい気もするが、ちょっとうれしい。
 ゴール後も知り合いと久しぶりの再開をしたりできて楽しかった。そしてなにより、これでまた前へ進んで聞けそうな気がする。これまで引っかかっていたものが何とか取れたような気がする。これからは休養や調整にもう少し気を使うようにすることはもちろんだが、またこれまで通り楽しく走って行きたい。


 
記録・10kmごとのラップタイム

地点 通過タイム ラップタイム
0km
10km 48分14秒 48分14秒
20km 1時間37分38秒 49分24秒
30km 2時間25分11秒 47分33秒
40km 3時間13分45秒 48分34秒
(42.195km) (3時間24分18秒)
50km 4時間01分39秒 47分54秒
60km 4時間48分45秒 47分06秒
70km 5時間41分02秒 52分17秒
80km 6時間42分46秒 61分44秒
90km 7時間33分06秒 50分20秒
100km 8時間23分45秒 50分39秒
100km 8時間23分45秒(自己ベスト) 一般の部 8位 総合?位