2006/5/21 天気:晴れ 長野県
記録: 8時間38分10秒 (自己ベスト) 5位 (100km初入賞)
八ヶ岳のふもと、野辺山高原を舞台に行われる100kmウルトラマラソン。その高低差は最大約1000m、それも大きな峠越えが2つと非常にタフなコースなので、これまでびびって避けてきた。しかし今年は、そろそろ走ってみようという気になったのと、どうせさくら道4週間後でベストな走りは出来ないだろうから、山でのランニングを楽しむつもりで参加する気になった。
野辺山に来たのは子供のときと中学校の学校行事で来たくらいしか記憶にない。緑がきれいで空が広く、空気もおいしく感じられた。気分がよくなるいいところだ。そして、鉄道最高地点にも行ってみた。標高1375mとある。そうだ、標高が高いから空気も薄いんじゃないか?とんでもないところで100kmも走ろうとしているんじゃないか?と少し不安になった。
今回は、前日はレンタカーでの車中泊。日が暮れると上手い具合に眠くなり、空が明るくなり始める朝4時に起床。少し寒かったが、自然の時計でいいサイクルに乗れた。朝5時にスタートなので、ちょっと急いで準備してスタート地点へ向かう。
この大会は、24時間テレビの100kmマラソンでおなじみの坂本さんがプロデュースしている大会。スパルタスロンでは大変お世話になり、今回も声をかけてくれた。覚えていてくれた。
朝5時、100km、71km、35kmのさまざまな種目が一斉にスタート。野辺山駅前を過ぎると、すぐに畑が広がる地帯へ出る。目の前には八ヶ岳のダイナミックな景色が広がる。山の上には残雪がある。天気は快晴、雲ひとつない。
入りの5kmは20分40秒とかなり速い。抑えなくてはと思うまでもなく、早くも上り始めた。まずは標高1900mまで500m上る。しかも林道のトレイル、不整地だそうだ。昨日たくさん雨が降ったので足場はどうなんだ?そう思っているうちに、10km過ぎから早くもじゃり道へ。走りにくいことは走りにくいが、心配していたほどではない。水溜りはあまりない。やや後方から入ったのだが、実力者を発見したので、この人についていこうと決めた。きっとイーブンペースで行くんだろう。
この上りはかなりきついぞ。始めだからまだ走って上れるけど、こんなところで脚を使ってしまっては最後まで持たないぞ。おまけに息が切れるのも早い気がするぞ。標高が高いから?「どこまで上るんですか?」エイドステーションのスタッフに聞いてみるが、「35kmくらいまで上りだぞ。」「げーっ。そんなに持たないぞ。」と思ったら、他の人は「次のエイドくらいまでだよ。」人によって言うことが違う。20km付近でコース最高地点を迎えた。
ここからずっと下りかと思ったら、全体的に下ってはいるものの、上ったり下ったりの繰り返し。下りでは脚に衝撃が来て筋肉が疲労してしまうので、実は走りにくい。おまけに急な下りなので、スピードが出て余計に大変。
目の前に八ヶ岳が見えることもあれば、ずっと下に村が見えるところもあり、森林地帯が見えるところもあり、とにかく景色がでかい。これがタイムを計っている大会じゃなかったら、どんなに気持ちがいいだろうかと思った。
35km地点には温泉施設があり、ここは35kmの部のゴール。いいなぁ、と思いながらさらに上る。そして40km前くらいから一気に下り始める。ここまでは10km50分の設定ペースよりやや早めに来ている。始めの山越えを頑張りすぎたためだ。このつけは後で来るだろう。
50kmくらいまでだいたい下り。ちょうど同い年のウルトラランナーを見つけてしまったため、話しながら走っていたらついついオーバーペースで下ってしまう。僕より何年も前にスパルタスロンを完走しているそうだ。すごい。
50km通過。3時間57分。このコースでは絶対飛ばしすぎだろう。すぐ横にエイドステーションがあり、そばをいただく。その場での手打ちだそうで、とてもおいしかった。エイドで出すにはもったいないくらいだろう。さすが本場信州。麺が違うのが明らかに分かる。これだけでも走りに来た価値があるというものだ。感激して力をもらい、後半戦。まだ何とか走れている。しばらく大きなアップダウンはない。
この先、大きなアップダウンがないとは言っても、それなりに厳しいアップダウンは続く。横を流れている川の流れは向こうからだ。ということは上っているのだ。
そして、5kmくらいの折り返し区間がある。トップランナー達とすれ違う。良くあんなペースで持つなぁ、と思う。自分は100kmの部で4番目を走っていることも分かった。そして3番目には、同じ東京都ソフトテニス連盟所属のスパルタスリートが。ソフトテニス界では一番早い自信があったが、この人にはかなわない。フルと250kmでは勝っているのに。
そして、折り返し区間が終わると山に入っていく気がした。ついに2つめの大きな峠越えが始まるのか?標高900mから1600mの馬越峠越え。このくらいの上りなら、ゆっくりゆっくりではあるがまだ何とか走れる。しかし、本当はそんなに甘いものではなかった。
71kmの部ゴールがある温泉を過ぎ、林の中に入ったとたん、上り勾配がさらにきつくなり、とても走れるようではなくなった。どこまで上っていくかも分からず、とにかく歩いて上っていく。歩くだけでもきつい。まだかまだかと思った78km付近、後ろから走って追いかけてくる人がいる。ゆっくりでも、こんなところを走れるなんて信じられない。すごいとしかいいようがない。ただただ見送るのみ。時々見える下の景色はきれい。
79km地点、ようやく上りきった。感激。ただ、ここまで楽をした分を取り戻すべく一気に下る。さらに2人に追いつかれ、このままでは入賞圏内から漏れてしまう。きっと賞品があるはずだから、ぜひ入賞したいぞ。この先5kmほど下り続ける。下り終えたらあと15km。気合で何とかなる距離だ。
下り終えた。ところがもう力が出ない。というか脚に衝撃がかかりすぎて、筋肉が使えなくなってしまったようだ。平坦なら気合と惰性で何とか進める。千曲川沿いの90kmまではそれで何とかなったが、そこからまた上りだ。野辺山まで、八ヶ岳に向かってだらだら上り続ける。歩いたり走ったり歩いたり。後ろから追いかけられるんじゃないかとひやひや、後ろを何度も振り返りながらあと10km。どこまで行ったら安全圏だろう。あと5kmをすぎてもまだ上る。全然終わりそうな雰囲気はない。あと3kmを過ぎても。後ろに人影はないが、安心できない。あと1km。ようやくちょっとほっとした。もうあとは歩いてもいいや。もうすぐ野辺山駅近くのゴール地点だ。
ようやく帰ってきた。みんな温かく迎えてくれる。名前を放送して迎えてくれる。こんな苦しい走りだったけど、自己ベストでゴールできそうだ。
ゴール。なんとか5位キープ。100kmでは初の入賞だ。タイムは8時間38分10秒の自己ベスト。予定より頑張って脚を使いすぎてしまったが、終わってみれば充実感はとても大きく、楽しかった、気持ちよかった、走り甲斐のあったコースだった。
そして表彰式では、予想以上にたくさんの副賞をいただきました。賞状とトロフィーを始め、スポンサーからPhitenタオル、CW-XのTシャツ、SAVASのセット、靴下など、5位でもたくさんもらいました。入賞するっていいなぁ。優勝した人はもっとよかったけど。
とにかく、今回はまずまずの走りが出来ました。楽しかったことは楽しかったけど、あまりにきついコースだったので、もう一度走りに来るかというと、「??」即答は出来ないけど、日を置いたらまた走りにきたくなるんじゃないかと思っています。
2週間後に24時間走ジャパンカップがあるので、それまでに何とかこの疲労をしっかり回復させたいです。
地点 | 通過タイム | ラップタイム | コース |
---|---|---|---|
0km | |||
10km | 46分13秒 | 46分13秒 | |
20km | 1時間37分55秒 | 51分42秒 | 山登り |
30km | 2時間28分44秒 | 50分49秒 | 山登り |
40km | 3時間15分03秒 | 46分19秒 | |
(42.195km) | (3時間24分19秒) | ||
50km | 3時間57分43秒 | 42分40秒 | 下り |
60km | 4時間47分02秒 | 49分19秒 | |
70km | 5時間39分04秒 | 52分02秒 | |
80km | 6時間50分39秒 | 71分35秒 | 峠越え |
90km | 7時間37分01秒 | 46分22秒 | 下り |
100km | 8時間38分10秒 | 62分37秒 | 上り |
100km | 8時間38分10秒(自己ベスト) | 5位 |