2006 北海道マラソン

2006/8/27 天気:晴れ     北海道札幌市

記録: 2時間44分51秒 (男子52位、総合60位)  

 北海道マラソンは2年前にも参加したが、その魅力は何と言ってもあの大都市のど真ん中、広い通りを大勢の沿道の人たちの中、大声援の中走りぬけられることだ。ただ問題は、8月に行われるということで、いくら北海道とはいっても暑いことだ。30℃近くに達することが多く、とてもフルマラソンを走るような気温ではない。フルマラソンの適温は10℃前後だと言われる。そして、今年もスパルタスロンに参加するため、ちょうど8月を走り込み月間に当てている。距離を走りこむためにはペースを落とさないと継続できないので、体がフルマラソンに対応する速さで走る動き、筋力を忘れてしまっている。それでも、あの感動を味わおうと、また走り込み期の42km走として参加することにした。8月は走り込みとはいっても、暑くて連続で40kmもの距離を走ることはなかった。なので今回は気楽だ。

 今回の北海道マラソンは、女子の世界選手権の選考レースに当てられている。また、直前には参加予定の人気選手、千葉選手が引退宣言をしたということで、何だか盛り上がっているようでもある。こう盛り上がっていると楽しみだ。今回は制限時間は4時間と変わらないが、参加者が5000人近くになるということで賑やかだ。

 参加者が多い陸連公認大会は、登録者で出るに限る。前のスタート位置をもらえるので、スタートであまり混まなくてすむ。前から数列目なのでテレビに映らないかな。またスタートと同時にジャンプしてみた。ジャンプに気を取られて自分の時計をスタートさせるのを忘れた。

 

 スタートの真駒内競技場を出て1km。ペースをチェック・・・しようとしたら自分の時計が動いていないことに気づき、あわててスタート。そして横を見ると・・・ん?これは千葉選手か?なんでこんなペースで走ってるんだ?暑いから自重してるのか?当然もっと前を走っているものと思っていたので自信がなかったが、沿道からの声のかかり方、テレビカメラのバイクの動きを見ているときっとそうだ。腕には「ありがとう」と書いてある。ちょっと前に出て、一言声をかけてから写真を撮らせてもらった。声をかけたおかげか、こっちを向いてくれた。

 

 きっとテレビ中継は千葉選手を追っているはずだから、ときどきバイクカメラの前に出てアピール。あまりやりすぎても品がないので、しばらくしたらマイペースに。千葉選手始め、女子の有力選手を後ろに従えて前に出る。きっと彼女らは途中からペースを上げてくるんだろう。こっちはマイペースだ。

 5kmを通過。19分を切っている。今回は5km20分のイーブンペースで42km走をしようと思っていたので、予定より速い。でも全然無理してる感じはなく、ちょっと遅いかと思っているくらいなのでよしとする。体温が上がらないようにすること、無理にペースを上げないことだけ気をつける。

 

 しばらく千葉選手についていこうかと思っていたけど、やっぱりちょっと遅い気がしたので、ちょっと前に出ることにした。他の有名女子選手も前に出て行く。
 10km付近で札幌中心部近くを通る。沿道の人が多くなってきたが、ちょっと外れたところなので、どこだかはよく分からない。そろそろ前後が開いて走りやすく、また沿道の声を受けやすくなってきた。始めはちょっと重かった体もほぐれてきたのか、調子がよくなってきた。調子に乗って沿道に手を振り始める。10km通過、この5kmは18分27秒。予定より結構速かった。そして豊平川を渡る。

 

 沿道の人が途切れることはないが、郊外に向かっての長い長い直線。でも、今のうちは調子がいいから全く苦しくない。この状態がどこまで続くのかな、と思いながら手を振り続ける。さすがに5km19分くらいのペースには落ち着いてきた。予定の5km20分よりは速いけど、何だかこのくらいでは走っていけそう。なかなか走れるもんだな。

 

 中間点を1時間20分で通過した。2時間40分でいけるじゃん。日差しは強く、暑くなってきたようだが、まだ体温は上がりすぎていない。さすがに夏のマラソンと言うこともあってか、以前に苦情が多かったためか、これでもかというほど水がたくさんある。紙コップの水、スポンジ、スポーツドリンク。こまめに給水し、体も冷やしながら走ってきている。
 26km付近で、トップの選手とすれ違う。数人後には、元うちの会社の陸上部のワイさん。直接話したことはないが、声をかけて会社名を連呼しながら自分を指差す。こっちを見てちょっと笑ってくれたぞ。
 自分も走る方向が変わる。まぶしいし、少し風があることに気づく。ここまでは軽い追い風だったんだ。どおりで調子がいい気がするわけだ。追い風のときは風は感じられないけど、向かい風になると感じられるものだ。ここからは我慢だな。

 

 折り返してしばらくすると、千葉選手のいる集団とすれ違った。そういえばまだ追いかけてこないな。でも僕はこれからペースダウンするはずだから、きっともう来るんだろう。とりあえず30kmまでは勝ったぞ。

 

 今は市民ランナーとして走り続けている元マラソン日本代表、早田選手がものすごいペースで駆け抜けていった。前半は抑えていくという情報は聞いていたが、さすがだ。これで抜かれたのは3回目か。声をかけたのも3回目か。覚えていてくれているわけはないが。
 30kmを過ぎ、体温が上がってきたのが分かる。脚も重くなってきたし、もう無理しないでペースを落とす。今回はタイムが目標ではない。きちんと42kmを走りきることが目標だ。ここまでのペースは出来すぎなくらい。あとはイーブンで走れるくらいのペースで走りきる。

 

 早めにペースを落としたおかげか、きつさのピークは越えて少しは元気が出てきた。35kmも通過してあと少し。札幌中心街が近づくにつれて、また沿道には人が増えてきた。もうペースや疲れなんてどうでもいいや、と思うようになってきて、絶え間なく沿道に手を振り、「ありがとうございます」の声を出す。デジカメを構えると沿道からは笑い声が聞こえ、盛り上がる。

 

 そして、あと3kmを過ぎると大通りへ。ようやくこのメインストリートを走れる。緑が目に気持ちいい。このときを待っていたのだ。ここを気持ちよく走れないと来た意味がない。きついことはきついけど、幸いなことに周りのランナーよりはペースがいい。テレビ塔が見えてきた。昨日あの下で食べたとうもろこしとジャガイモはおいしかったな。テレビ塔の前で右折して、いよいよすすきの、そしてゴールの中島公園だ。すすきのもすごい人で、走っていて気持ちがいい。声を出して走りすぎて呼吸が苦しい。ちょっと持たなかったか。

   

 そして、いよいよゴールの中島公園が見えてきた。園内に入るとあと数百mのはずだ。いつも最後の1kmが長い。今回も例外ではない。結局千葉選手に抜かれることなく勝ってしまったぞ。どうしたんだろう?

 

 いよいよゴール。タイムは2時間45分くらいで、目標よりもかなりいいタイムだった。この暑さの中、これだけ走れたことは自信になる。

 

 ゴール後、きっと千葉選手はすぐ来るだろうと思って、疲れて動けない振りをしてその到着を待っていた。なかなか来なかったが、しばらくするとやってきた。すると報道陣があっという間に取り囲む。デジカメを構えていたが、撮る余地はない。関係ない人は寄らないでと言われてしまった。関係ないのかなぁ。調子悪い中何とか走りきった直後にあんなふうに囲まれるなんて、ちょっとかわいそうだなと思った。とりあえずお疲れ様でした。

 結局、タイムは2時間44分51秒で男子52位、総合60位でした。元々この大会は、「暑さの中の42km走」と位置づけていたので、目標タイムを大幅に上回って走れたことは、来月の大きな目標への大きな自信になります。あとは、気を抜かずにしっかり調整して来月に望みたいです。


 
記録・5kmごとのラップタイム

地点 通過タイム ラップタイム
0km
5km 18分58秒 18分58秒
10km 37分26秒 18分27秒
15km 56分40秒 19分14秒
20km 1時間15分49秒 19分09秒
25km 1時間34分48秒 18分59秒
30km 1時間54分11秒 19分23秒
35km 2時間15分13秒 21分02秒
40km 2時間35分47秒 20分34秒
42.195km 2時間44分51秒