2005あいの土山マラソン

2005/11/6 天気:雨 強風

滋賀県甲賀市

記録: 2時間50分20秒  12位(登録男子の部 7位)


 国道1号線沿いの旧東海道宿場町である土山。東海道本線は名古屋〜岐阜〜関が原〜米原〜京都と通っており、ここには鉄道は通っていない。今では、ひっそりと旧街道沿い・旧宿場町の雰囲気を残しているだけである。

 「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」と馬子唄に唄われ、坂下宿から鈴鹿峠を越えた土山宿では急に天気が変わり、よく雨が降ったようだ。僕が始めてこの地を通ったのは4年前。チャリで西を目指していたときに、国道1号線沿いのこの地を通った。三重県から鈴鹿峠をチャリを押して上り、長い下りを下っている途中にこの地があった。のどかであり、昔の雰囲気を残している町。「いいところだなぁ」とふと思ったそのとき、あいの土山マラソンの大きな看板が目に飛び込んできた。「絶対これに出てまたここに来よう!」そしてその秋、2回目のフルマラソンをここで走った。

 あれから4年。同日に行われることが多かった渡良瀬遊水地マラソンが今年はなくなってしまったので、今年はひさしぶりにこの大会に参加することにした。高低差100mと多少アップダウンがあるので、今回もタイムは意識しない。ほぼ完全に観光気分でやってきた。前日の土曜日が出社日になってしまっていたが、それでもきっかけがあれば行きたい地だった。土曜日の夕方から移動し、翌日走って観光して帰る。

 会場入りしたときには、雨がぽつぽつ降ってきた。そして風が強い。雨はそれほど気にならないが、風が強いとかなり走りにくいので気になる。まさに「あいの土山雨が降る」だ。スタートを待っていると、徐々に雨風が強くなり、体が冷える。体が吹き飛ばされそうなほど風が強い。モチベーションが下がってしまいそうだ。



 びわ湖放送?でテレビ放送があるらしく、テレビカメラとインタビュアーが回っていた。

 

 女子のスタートの5分後、男子がスタート。始めの10kmまでは上りなので、多少抑え目に行くつもり。5kmの入りは19分42秒。多少の上りと向かい風のわりにはまずまず。しかし、ここからが戦いの始まりだった。ダム湖に着き、見通しが開けるとものすごい向かい風が。歩くのも困難と思われるが、いきなり歩くわけにも行かないので何とか走ってみる。でも進まない。抑え目に行っている場合ではない。早くも力を振り絞って前へ進む。

   

 10kmを何とか過ぎ、折り返してくると今度は下りで追い風。序盤の遅れを取り戻すかのようにものすごいペースになる。ただ風に乗って転がっているだけなのに。どうも風は坂の上から下に向かって吹き降ろしているようだ。上りでは向かい風になるし、下りでは追い風になる。その風が半端ではないので、上りではほとんど進めず、下りは転がるように駆け下りていく。下りでは本当に前に吹っ飛ばされそうになった。こんなことは初めてだ。ブレーキをかける脚にはものすごい衝撃がかかる。なんてマラソンだ。こいのぼりのなびき方にも注目。

 

 そして、白バイが後ろからやってきたと思ったら、景気のいい足音が。こんなところでこんな飛ばす人がいるのか?すると後ろから、遅れてスタートしたハーフの先頭ランナーが駆け抜けていった。ん?あれは早田選手じゃないか?少し前まで現役のトップ選手で世界にも挑戦していた有名ランナーだ。一言話がしたくてダッシュ。写真を撮らせてもらい、一言声をかけて見送る。かっこいいなぁ。ハーフとはいえ全然スピードが違う。あっという間に見えなくなってしまった。

   

 10kmから30km手前までは微妙な下り坂となっているようで、中間点の通過は1時間20分59秒。予想以上のタイムにまで戻してきた。しかしその先、キロ3分45〜50秒と伸びなくなってきており、30kmから先の上り&向かい風には対抗できないだろうという気がして来た。
 これは20km付近の突然とんでもない坂が来たところ。10%の勾配を上った後10%の勾配を下る。わざわざこんなところをコースにしなくても。たしかにお茶畑が広がっていていいところかもしれないが。

 

 30km付近。さえぎるものはほとんどない開けた田園地帯。30kmの通過は1時間56分台なのでなかなかだが、もう体力はほとんど残っていない。沿道の応援に手を上げるのが精一杯。向かい風に逆らって、行けるところまで走っていこう。きっとどこかで歩きが入るだろう。

 35km付近から、民家のあるところや林の中を走るようになり、そこまでひどい風を受けることがなくなった。そして何とかペースが落ち着いてきた。このペースなら走り続けられるかも。前回の大町マラソンもそうだけど、後半脚が動かなくなることがなくなってきたような気がする。スパルタスロン効果か?

 ラスト5kmはもう精神力だ。脚はかろうじて動き、一応走る動作をしている。(終わった後、抜いた人にはしっかりした足取りだったと言われた。ちょっとうれしい。) もういっぱいいっぱい。雨も強くなってきた。でも気にならない。気にしている余裕はない。写真を撮っている余裕もなかった。そういえば20km過ぎくらいから写真を撮った記憶がない。ちょっと残念。

 ラスト1km。4分でカバーすれば2時間50分を切れる。つまり前回と同タイムだ。最後頑張ってダッシュしてみるが、ゴールは見えているのにわずかに届かない。2時間50分20秒でゴール。全然自分がどの辺の順位で走っているか分からずに走っていたので、順位も分からない。何か首からかけられた。完走のメダルかと思っていた。あとでふと見ると「7」と書いてある。順位のようだ。また今回も前回と同じ7位。しかもタイムもほとんど同じ。ただ全体では12位で、陸連登録男子の部で7位のようだ。スタートしてすぐに大勢前に行って、その後は抜かれてないけどあまり抜いてもいないので表彰はあきらめていたが、うれしい。待っている間は寒かったが、前回よりも立派な表彰式、賞状、小さなカップ、何か副賞がもらえた。やった。

   

 体へのダメージは前回のマラソンより大きい。すぐに走ることはできたが、油断すると脚や腹筋、背筋がつりそうだし、靴の中がびちょびちょだったので足の裏の皮がむけたみたい。そして、寒かったので風邪引きそうだ。しっかり疲労を取って次回のタイム狙いの大会につなげて行きたい。この風とアップダウンの中、このタイムで走れたことは自信にしてもいいのではないかと思う。コンディションがよければ、目標の2時間40分切りも狙えるんじゃないかと勝手に思った。




通過タイムと5kmごとのラップタイム

地点 通過タイム 5kmのラップ
5km 19分42秒 19分42秒
10km 39分33秒 19分51秒
15km 57分44秒 18分11秒
20km 1時間17分05秒 19分21秒
25km 1時間35分48秒 18分43秒
30km 1時間56分10秒 20分22秒
35km 2時間19分11秒 23分01秒
40km 2時間40分56秒 21分45秒
42.195km 2時間50分20秒 9分24秒