第63回 福岡国際マラソン大会

2009/12/6 天気:晴れ     福岡県

記録: 2時間32分57秒  (109位)     

 今年の福岡国際マラソンは大濠公園スタート。Bグループでも、持ちタイムの速い順に数十人だけ隣の平和台陸上競技場からスタートさせてもらえるのだが、去年はそっちの後ろから2番目。圧倒的に引き離されての出発となったが、とても楽しかった。
 今年は去年と同じ持ちタイムではあるけど、平和台には届かなかった。でも、大濠公園スタート600人くらいの2列目からのスタートなので、走りやすいといえるだろう。

 今年も大会前日に福岡入り。雨はちょうどやんだところだったが、風が冷たくて強い。明日もこの風だと大変そうだ。もう何度目かなので、特に行きたいところもなく、前日は普通にウインドーショッピングなどでのんびりしていた。ただ、少し歩きすぎて疲れた。
 受付はいつものホテルで16時から。16時ちょうどくらいに行ったら、たくさんの人が並んでいた。そこでちょっとお話した後、買出しをして、ホテルでゆったりと体を休めた。いつも大会の前にはかなりの量を食べてエネルギーを溜め込むのだが、どうもいつも食べ過ぎる。食べ過ぎるとスピードを出すのが辛くなるので、食べ過ぎないようには気をつけた。フルマラソンくらいなら溜め込まなくても大丈夫なはず。ただ、前日のこの時はとても楽しみなのだ。

 大会当日。朝にちょこっと20分くらいジョグ&ストレッチ。体の調子は良くもないけど悪くもない。天気は曇りで風がちょっと冷たい。さぁ、どんな大会になるだろうか?
 ホテルで朝ご飯を食べて、30分くらい歩いて平和台の競技場へ。しばらく、お話したり散歩したりとのんびり過ごした。スタート1時間前くらいから競技場で軽くアップ。ようやく少し気持ちが入ってきたかな?

 そして、いよいよ大濠公園のスタート地点へ。ここ福岡は人がたくさんいるのでわくわくしてくる。今回はちょっと頑張って突っ込んで入ってみようかな?珍しくそんな気持ちが沸いてきた。

 

 いよいよスタート!周りにつられて、とりあえず飛ばしてみる。スピードのない僕は、いつもは周りに置いて行かれるのだが、今回はそんなに置いていかれない。それも、それほどきつい感じではない。先週少しスピードの刺激を入れたのが効いているのかな?
 まず大濠公園の池の周りを1周する。まだまだ先頭がちょっと前に見える。おぉっ、今年は頑張ってるぞ。

 

 大濠公園を1周して2kmちょっと。いよいよ福岡市街地の道路へ。沿道はすごい人の数だ。そう、これなんですよ!久しぶりにこの感覚を思い出した。広い道路とたくさんの人。この中で走れるのが気持ちいいのです。

 

 5kmの通過が17分44秒。今回は自己ベスト前後を目標にしていたので、5km17分50秒くらいで走りたいと思っていた。ただ、もちろんそのときの調子や状況によって臨機応変に変更するつもりだったけど。そう考えるといい感じの入り。そこまで飛ばしすぎている感じもしない。
 まず西に向かい、もう少ししたら南に少し行ってから東へ向かう。風は・・・、向かっている気もするけど、向きが変わったら追ってくれるのか?ちょっと気になるけど、よく分からない。

 そして東向きに。さっきより風が弱まった気はするけど、追ってる気はしない。まぁ、このくらいなら走りやすいと言えるでしょう。周りのペースも落ち着いてきた中で、時々、前に出たり後ろに下がったりするグループができ始める。下がって力をためといた方がいいかな?と思ったりもしたけど、いやいや、今回はちょっと頑張ってみよう。前に出るグループに入った。この3人のパックがなかなかいい感じのペースで連れて行ってくれた。

 

 10kmを通過。この5kmは17分30秒を切っている。おいおい、ちょっと速すぎるんですけど・・・。先週走った10kmの大会の記録とそう変わらないじゃん。ふと後ろを振り返ってみたけど、後ろの集団との間に距離が空いている。ここに付いて行くしかなさそうだ。行ける所まで行ってみるか!
 このグループ。ちょうどいいペースみたいで、とても気持ちよく走れる。まだこの位置で乗ってしまっても仕方ないのだけど・・・。沿道の声援もすごいし、楽しいですな。気持ちよく15km通過。まだペースが上がってる・・・。
 陸橋の上りでは少し置いて行かれるけど、下りで追いつく。僕はやっぱり上りが苦手みたいだ。

 

 そして18kmくらいで、博多の賑やかなところ、天神を行く。これまたすごい人。もうたくさんの黄色い葉っぱを落としているイチョウ並木もきれい。知り合いの応援を受けると、ますます気分が良くなって前に出ようとしてしまう。は、と冷静になってグループの中ほどへ下がる。

 

 20kmを通過し、もうすぐ中間点。だが、早くも脚に疲労がきはじめた。やっぱり・・・。このペースでここまでこれたのは自分でも驚くくらいの上出来だった。後はここからどれだけ我慢して粘れるか、だ。
 中間点の通過は1時間14分くらい。昔出したハーフマラソンの自己ベストより1分遅れていない。もうあのスピードは出せないと思っていたけど、まだそんなことないかもしれない、とちょっとうれしくなった。何とかこの先の落ち込みを最小限に抑えて、2時間30分。いやいや、欲張らずに自己ベストを狙いたいぞ。

 

 そして博多駅前から方向を変えて、駅から真っ直ぐに伸びる広い道へ。人は多いけど、道が広すぎて距離がある。これまた走っていて気持ちがいい所だ。ただ、もう脚にきはじめていてストライドが伸びない。周りにも置いていかれ始めて、厳しい。

 

 4車線の広い道路は、景色の流れが遅い気がしてあまり進んでいる気がしない。海のそばまで行くと、右に曲がって、もうすぐ25km。やはりペースが落ちてきている。どこまで踏ん張れるか、だ。
 国道3号線に出て香椎の折り返しまで一本道。ほとんど沿道の人が途切れることがなく、気を抜くところはないけどうれしい。番号で呼んでくれる人もいるし、選手リストを見て名前で呼んでくれる人もいる。名前で呼んでくれるとうれしい。思わず手を上げて応えてしまう。もうきついのに。

 

 ずっと続く一本道。風は少し向かっているみたい。ということは帰りは追い風になるか?いやいや、期待はしないでおこうと思うけど、今よりは多少走りやすいといいな。
 30kmを前にして、折り返してきたトップ選手がやってきたようだ。誰だろう。外国招待選手だった。やはり前評判の高いあの選手か。でももう余裕がなくて、声をかけたりよく見たりすることが出来なかった。写真を撮るので精一杯。少し手がかじかんできてシャッターが切りにくくなっていることもあるが、やはり余裕がなくなっている。
 その後、続々と折り返してきた速い選手とすれ違う。知っている人もいるけど、今回は声をかけている余裕がない。自分のことで精一杯だ。僕も早く折り返しにたどり着きたい。

 

 30kmを過ぎ、ようやく折り返し地点に到着。いつもの沿道の反応だけど、「余裕あるなぁ」と。いやいや、余裕じゃないんですよ。これは撮らないと。・・・と思うだけで、声にすることは出来ない。
 さぁ、帰り道だ。風はどうだ?30kmの通過では、またペースが落ちていたし、何とか踏ん張りたいぞ。ここからが勝負だ!ここで頑張らないでどうする!と自分に気合を入れる。

 今度の一本道は長い帰り道。前から落ちてくる選手もいれば、抜かしていく選手も少しいる。帰り道では、斜め後ろにずっとついてきた選手がいて、とても励みになった。何とかペースの落ち込みを減らし、少しずつ前を追えた。ラスト1kmで置いて行かれたけど。
 頭がぼーっとしてきた。何も考えない方が余計な力を使わなくていい。もう写真を撮る余裕はない。
 35kmを通過。ペースは落ちているけど、もうどうでもいい。何とかこのままゴールへ行くぞ。もうこの感じだと、自己ベストすら厳しい。前半に突っ込んだつけが出てきたのだけど、今回はこういう走りをしてみようとしたわけなので仕方がない。まだもっと力が必要だったということだ。でもせっかくこの素晴らしい舞台で走れているのだから、最後まで手を抜かずに走りきるぞ。

 あと5kmを切った。沿道からの声援がうれしい。「あと少し、ガンバレ!」「諦めないで!」「はーい!」自分自身をもう一度頑張らせようと、声を出して応えてみる。半分独り言のようだけど。斜め後ろを走る選手にも話かける。独り言のようだけど。
 40km通過。自己ベストは絶望的。でもそんなことを考えている余裕はない。もう、ただ力の限り走るだけ。やはりここは最高の舞台だ。
 お城のお堀が見えるところまで帰ってきた。競技場前の最後の上りはもう力が入らない。最後の最後で、がくっとペースが落ちた。そしていよいよ競技場。最後の1周が長く感じられる。
 そしてようやくゴール。油断していたら2時間33分台になってしまいそうだったので、最後にもう一度頑張って、何とか2時間32分台でゴールできた、はず。疲れた、疲れた。

 

 その後は急いで帰らなければならなかったので、もう少し大変だったのだが、とりあえずそれなりに走りきれてよかった。

 今回は、自分にしては思い切って速いペースで突っ込んでみたのだが、いろいろなことに気がつけてよかった。また調子がよかった頃のスピードが戻ってきたと感じられたこと。まだ磨けばもう少しスピードをつけられそうな気がしてきたこと。そして、このスピードにもう少し慣れられれば、まだまだ自己ベストが狙えそうな気がしてきたこと。などなど。
 先週10kmの大会を走り、今回も結構速いペースで走り、またこのスピード感の楽しさを思い出してきた。今の取り組み方は間違っていないと思えたし、まだフルマラソンでも頑張ってみたいと思った。とても収穫のあった今回の福岡国際マラソンだった。


記録・5kmごとのラップタイム

地点 通過タイム ラップタイム
0km
5km 17分44秒 17分44秒
10km 35分13秒 17分29秒
15km 52分36秒 17分23秒
20km 1時間10分11秒 17分35秒
(中間点) 1時間14分15秒
25km 1時間28分18秒 18分07秒
30km 1時間46分39秒 18分21秒
35km 2時間05分11秒 18分32秒
40km 2時間24分13秒 19分02秒
42.195km 2時間32分56秒 (自己計測)