2009/2/1 天気:晴れ 大分県
記録: 2時間42分46秒 (186位)
今年もやってきました別大マラソン。2時間50分の参加標準タイムが必要な国際マラソンなため、選ばれし者の大会という感じで、この大会を走れることはうれしい。また、コースもほぼ平坦で走りやすい。さらに日本有数の温泉地である別府で行われるということで、観光も楽しめるというお気に入りの大会である。
できればこの大会でベスト記録を目指して走りたかったのだが、今年はどうも調子がいまいち。走りすぎのためか、慢性疲労が抜けず、スピードに乗って走れない。そこで今回の目標は、まずは完走である。2時間50分で走りきれないと完走できないのである。
今年は、新幹線と特急を乗り継いで別府に到着した後、少し観光してから受付へ。そこでしばらく久しぶりに再会した人たちとお話しし、歓迎の夕べには参加せずに大分へ移動してホテルにチェックインした。夜は大分郷土料理を食した。
天気はまずまずだったが、風が強い。大会当日の明日も風が強いようだ。
当日朝、ホテルからスタートの競技場まで軽くジョギングした。天気はいいが、やはり風は強い。これでは、ますます完走できるか不安になってくる。ホテルでゆったり朝食をとった後、歩いて1kmくらいの競技場へ。今年は大分に泊まっていたため、朝ものんびりできた。
スタートまでは少しアップをしただけでのんびり過ごしていた。この時間は好きだ。でもその時間もあっという間に過ぎていき、12時のスタート時刻が迫ってきた。
スタート位置に並ぼうとするが、日に当たるとぽかぽかするものの、風が吹くと寒い。でも、思ったほどではなくなっている気がした。このくらいなら何とかなりそうだ。もっとも、橋の上はこんなもんじゃないだろうけど。
そしていよいよだ。スタート位置は前から3列目の一番外側。横には、毎回スタートダッシュで先頭に立つ名物ランナーが来ていた。「今年も頑張ってください」「ありがとうございます」。スタートと同時にこのランナーはすごい速さで飛び出して行った。
スタートして、僕も飛び出して行こうとするが、どうしてもスピードがないせいか、どんどん周りのランナーに追い越されていく。競技場を1周半ちょっとして外へ出て行く。その頃になって、ようやく位置が落ち着いてきた。
競技場を出ると、5km地点までの直線を東へ進む。ここでペースをつかみ、その日の調子を確認する。1km3分50秒ペース。全然速くなくてがっかりしたけど、これでも最後まで持つか分からないくらい頑張っていた。でも、このくらいのペースは維持していかないととても納得できるタイムにはならないので、多少無理気味でも頑張って走った。今日はあまり写真を撮っている余裕はなさそうだぞ。
5kmで折り返して、コースは大分から別府を目指す。10kmの舞鶴橋を迎える頃には、多少からだがほぐれてきてペースが上がってはきた。でもそれほどではない。それにしても、こういう大会は沿道からの応援が多くてうれしい。
14kmからの別大国道、シーサイドコースに出る頃には、少しずつ前の集団に追いつけるようになってきた。今年も天気は良くて、海沿いの景色はきれいだ。一つずつ前の集団に乗り換えていく感じで走っていく。行きは向かい風のようで、しばらく集団内で力をためてから、次の集団に向けて飛び出していく。今年は、どうもこの別大国道が長く感じる。20km地点辺りで、早くも疲れてきた。もう前は臨めないか。
中間点を過ぎて別府市街に入ったけど、今はこの集団に取り残されないようにするのが精一杯になってしまった。25kmで折り返すまでは何とか粘り、帰りは追い風になっていることを祈った。「風、追ってくれ!」
お日様に向かう帰り道。追い風だ。体感的にはペースがスローダウンしていたと思うけど、時計は同じペースを刻んでいるようだった。助かった。
30km地点から、再びシーサイドコースへ戻ってきた。何とか粘っていたけど、32km付近から急激に脚が重くなった。完全にペースダウンだ。いつもは後半に自信があるけど、今回ばかりは抜いたり抜かれたりだった。どんどんペースが落ちていっているのが分かる。自転車を借りて何度も先回りして応援してくれるのにも、笑顔で応えることができない。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。でも、頑張れるだけ頑張るんだ。そうしないと何しにきたんだか分からないし、きっと後悔することになる。どんな結果になろうとも、だ。1kmごとに時計をチェックしてみるが、かろうじて落ち込みは1km4分ペースまでで収まっていた。
大分市街に帰ってきて、あと5kmになった。でも、このあと5kmが長い。あとは、心を無にして耐え忍ぶのみだ。給水を取る気もしない。
最後の橋を渡ってあと1kmだ。ますます脚が重くなって気持ちも切れそうになったとき、チームメートが追いついてきてびっくりした。置いていかれそうになったけど、負けたくなかったので、「なにくそ!」と気持ちを振り絞った。すると、意外なことにまだ力が残っていた。そのまま競技場に入り、ラストスパートできた。まだやれたじゃん。でも、何とかフィニッシュラインを越えたここで力尽きた。
なんとか2時間42分台でゴールラインを越えることができた。この調子で完走できたことは満足だけど、このコンディションにしか持ってこれなかったことは、やっぱり残念だった。今後は、普段の練習の仕方やコンディション作りを変えないといけないと思った。
もう今シーズンはフルマラソンをおしまいにしようかと思う。そして体をリフレッシュして、春からのウルトラマラソンシーズンにむかおうかと思う。このままずるずるといってしまうと、ウルトラマラソンシーズンでも不調のままになってしまいそうだから。
地点 | 通過タイム | ラップタイム |
---|---|---|
0km | ||
5km | 19分12秒 | 19分12秒 |
10km | 37分59秒 | 18分47秒 |
15km | 56分38秒 | 18分39秒 |
20km | 1時間15分36秒 | 18分58秒 |
(中間点) | 1時間19分59秒 | |
25km | 1時間34分56秒 | 19分20秒 |
30km | 1時間53分43秒 | 18分47秒 |
35km | 2時間13分42秒 | 19分59秒 |
40km | 2時間33分51秒 | 20分09秒 |
42.195km | 2時間42分46秒 |