2008/9/14 天気:晴れ 京都府京丹後市
記録: 7時間54分08秒 優勝!
この大会は、自分が初めてウルトラマラソンを走った大会。そして、マラソンにのめりこむきっかけになった大会。その他にもいろいろな思い出があり、毎年必ず参加したい大会で、今年で7回目の参加。今年のこの丹後100kmは、2ヶ月前の疲労骨折からの復活、そして2週間後のスパルタスロンへの仕上がりを確認する位置付けとしている。
今回は特に設定ペースは設けず、イーブンペースでいけるだろうペースでちゃんと走りきれるかをポイントとした。そしてそのペースがどのくらいになるのかを確認する。そこから、スパルタスロンでのペースを考えることにする。
この丹後の大会も、前日は大会協賛の日清ファルマブースでお手伝いをしていた。そして夕方にホテルへ移動。食事は物足りなかったが、スーパーで夜食を買い足して燃料補給した。今回は練習の一環ということで、溜め込む燃料はそこそこにしておいた。9時ごろ就寝。
大会当日。朝2時半に起床し、朝食のおにぎりとバナナを摂った。このくらいでは物足りなかったけど、スタート会場で羊羹や甘納豆、レーズンなどをもらって食べることができた。
緊張感なく知り合いランナー達と話しているとき、計測チップを付け忘れていることに気がついた。スタートまであと10分!急いで預けた荷物をもう一度受け取ってチップを探し出し、シューズに取り付けて荷物を預けてスタート地点へ。思わぬアップをしてしまった。ギリギリで気がついてよかった。いくら練習と思っていても、せっかくだから大会には参加したい。
朝4時半。真っ暗な中スタート。速いペースで飛び出していくランナーがたくさんいる。全然ついていけない。やっぱりスピードが全然でない。最近はゆっくりしか走っていないからだろう。今日はゆっくりしか走れないけど、このままイーブンペースで走ることにする。100kmくらい走りきれないことには、250kmなんてとても無理だ。
いきなり始まる最初の峠越え。まずは抑え気味で峠を越えるも、まだ辺りは暗い。空気もまだひんやりしている。でも空には星がきれいに見えていて、日中は暑くなりそうな雰囲気が感じられた。峠を下って10kmを通過。50分をちょっと切ったくらい。そこまでのんびりというわけではないつもりだけど、速くない。今の状態はこんなものなんだろう。しばらくは大きなアップダウンなく久美浜湾に向かう。
エイドに時々ある梨がおいしい。あとは羊羹とあんぱんが補給の中心。今日は暑くなりそうなので、早めに水分を多めに摂っていく。20kmを越えても、一向に流れに乗れる気がしない。おまけに、おなかも張っている気がして走りにくい。今日は時間を気にせず走っているので、トイレにも何度か寄った。朝日がきれいだ。
久美浜湾を回って30kmを通過するころになって、ようやく少し体が動くようになってきた気がする。時計は気にしていないけど、前にいるランナーを追い越すようになってきた。途中で、何と梨が丸ごと置いてある机があった。横にはナイフが数本添えられていた。これは丸ごと、もしくはむいて食べてよいということか?梨は好きだけど丸ごとはちょっと・・・。
そして帰りの峠越えは、少し疲労は感じ始めたものの、まずまず快調に走りきれた。今年も網野に戻るところにある漁港のエイドでうどんを食べなくては。
徐々に暑さを感じ始めてきた。でも、スパルタスロンのギリシャはもっと暑い。暑さの中で走るのに慣れる練習にもしたいので、もっと暑くなってくれるように期待する。
45kmを越えて、網野市街に帰ってきた。地元の人の応援が少し増えて、少し元気になった気がする。でも、信号でしょっちゅう止められてリズムはつかみにくい。スタート・ゴール地点をかすめて後半戦へ向かう。
網野市街で、突然大会車両から声をかけられた。ふと見ると、丸山弁護士だ。条件反射的にお礼を言って手を降り、前へ行く車を見送る。あっ、写真を撮らせてもらえばよかった。と思ったところで、信号で車が止まった。ダッシュすれば追いつきそうだ。ところが、もう少しのところで信号が青に変わった。間に合わなかったか・・・。と思ったとき、車が減速してくれたので追いつくことができた。写真を撮らせてもらえた。「余裕だなぁ〜」。いやいや、余裕というわけではないのですが。
丹後あじわいの郷に向かう途中で50kmを通過。中間点通過は3時間59分。イーブンペースで行けば8時間か。今日はこの辺がターゲットになるかな。ちゃんと8時間前後で走りきれれば合格点としよう。ちなみに順位は12番目だそうだ。
丘の上にあるあじわいの郷をぐるりと一周する。園内の私設エイドでコーラを勧められたが、秘密兵器投入にはまだ早い。今年はあじわいの郷のエイドは賑やかでなかった。そういえば、去年ここで盛り上がっていた協賛の会社の名前が今年は見当たらない。ちょっと物足りなさを感じながら、あじわいの郷を後にして先へ進む。55km過ぎにあるのは弥栄町役場のエイドだ。ここには梨やぶどう、そして名物のばら寿司があった。もちろんおいしくいただいた。そして梨をつかみ取りして進む。
60kmを越えると、いよいよ最大の峠越えが始まる。73km付近の碇高原牧場まで、長く厳しい上りを進んでいく。去年はこの途中でつぶれたっけ。そんなことを思い出しながら、でも今年は長い上りもちゃんと走って行けている。
上り坂の途中で、潰れて歩いているランナーをぽつりぽつりと見つけては追い越していく。だんだん暑くなってきたし、ここまで上位で来ているランナーたちも歩いてしまっている人が多い。
ところが、頑張ってくっついてくる若いランナーがいた。自分より少し若いらしかった。ウルトラマラソンでは、自分と同じくらいの年のランナーが少ないので、若いランナーを見つけるといつもうれしくなって話をしてしまう。きつそうではあったけど、まだ走りはしっかりしている気がしたので、励ましながら走っていた。彼は引っ張ってもらっているといっていたけど、実は自分に言い聞かせるように励まし続け、むしろ自分の方が押してもらっているような気もしていた。きつい上りでも気持ちが切れないように。
70kmを過ぎ、もう少しで頂上だけどさすがにきつくなってきた。歩きたいけど気を抜かずに走る動きをし続ける。まだ一応足は動く。単独走になった。何とか走って上り切ったけど、脚はかなり疲労した。最後まで走りきれるだろうか。
碇高原牧場のエイドに到着。ちょっとほっとした。でも今年もすでに固形物は食べられない。少し内臓に来ているみたい。無理すれば食べれなくはなさそうだったけど、前半で結構多めに補給していたので、多分最後まで燃料切れにはならないだろうと思い、水分中心で補給していくことにした。WGH(ウィグライ)ウォーターを補給。
「前の人は2分前に行ったよ。」「え?僕、2番目ですか?」「そうだよ。」びっくりした。いつの間にかそんなに上がっていたのか。ちょっと欲が出てきた。チャーンス!2分くらいなら下りで追いつけるはず。ここからの長い下りを一気に駆け下り始めた。
一気に下って行き、美しい海が見えてきた。そして、その前には先導車が見えた。よし、追いついたぞ!下ってきた勢いで一気にパス。暑そうだったけど、脚は元気そうだった。78km付近。ついに先導車の後ろを走ることになった。
長い下りを終えて80kmを通過。平坦になると、上っているかのような感覚になる。脚のダメージも一気に感じられるようになった。後は粘ってマイペースだ。後ろは気になるけど、このペースを保てれば大丈夫だろう。とりあえず後ろには見えない。
それにしても今日は海がものすごくきれいだ。白い砂浜。緑色のグラデーションがかかった青い海。複雑な海岸線。先導車。感激だ。写真を撮る余裕はあまりないけど、これは写真を撮らないともったいない。基本的には先導車の後ろ、左側通行で走っているけど、写真を撮りにあっちへうろちょろ、こっちへうろちょろ。
87km地点の丹後庁舎のエイドにはWGH Proが待っている。かなり脚にきはじめので、WGH Proを補給。筋肉の損傷が軽減できる気がする。この辺りは間人(たいざ)という集落で、冬のカニが有名。今日はこのあたりの宿に泊まることになっているので、あれかな?これかな?と、それっぽい家を撮ったりした。(その日に泊まった宿はこれでした)
エイドを出ようとしたとき、つみれ汁を発見。きっとこの辺りの魚を使っているのだろう。固形物はちょっと厳しいけど、食べないわけにはいかない。でもお汁は熱くて飲めなかった。
さぁ、あと10数km。でも脚が重くなってきた。先導車の前では「トップが通過します」とのアナウンス。家の前に住民たちが出てきてくれて、たくさん声をかけてもらった。かけてもらった声にはすべて手を上げて応える。そのせいで肩や腕が凝ったのかなぁ?でも「おめでとう!」はまだ早いでしょ。まだあと10km以上ありますよ。
間人の町を抜けると、再び海岸沿い。細かなアップダウンが続き、すでに写真を撮る余裕はない。かろうじて走ってはいる。でも写真は撮りたいので、エイドに着くなり、水には向かわず海にカメラを向けた。「写真撮りましょうか?」「ありがとうございます」エイドの人たちとの会話も弾む。
残りはあと7kmくらい。ここまでのことを考えるとあとちょっとのはずなのに、いつも最後の数kmがとても長く感じる。太ももの前面が張ってきたようで脚はかなり重いけど、何とか走る。激しい上りもかろうじて走りきった。エイドではついにコーラをいただいた。血糖値を急激に上げるものを補給すると下がるのも急激なので、その後補給し続けなければいけない。だから最終兵器なのだ。多分。
いよいよ残り5km。最後の上りだけはついに歩きが入ってしまった。出もまた走り出す。このまま、このまま。ついにこの丹後で優勝できる。あと30分の辛抱だ。
さぁ、残りはあと1km。ようやくゴールまで走りきれそうな気がしてきた。最後に欲が出たので、予定より脚が参っている。こんなに頑張るつもりじゃなかったけど、こんなチャンスはめったにあるものじゃない。最後の力を振り絞ってゴールへ向かう。
アミティ丹後をぐるっと回って、いよいよ帰ってきたぞ。多分ゴールした後にインタビューがあるんだろうな。何て言おうかな。うーん、何も思い浮かばないぞ。頭はボーっとしている。そして、聞き慣れた声でアナウンスされ、ついに初めての丹後の優勝のゴールテープへ。
やったー!この丹後で優勝できた!しかもほぼ予定通りの走り。うれしぃー。
たくさんのカメラに向かって万歳のポーズ。そして自分のカメラでも撮ってもらう。そうこうしているうちに、やっぱりインタビューがきた。何て聞かれたかよくわからないけど、「やったー!」
もうなんて答えているかもよく分からない。とにかくうれしい。そしてその後は新聞社や雑誌のインタビュー。その間に、2位のゴールのアナウンスが。げげっ、そんな近くにいたんだ。最後きつくても手を抜かなくて良かった。
ゴール後は今年もたくさんの人たちとお話し、とても楽しい時を過ごすことができました。そして、びっくりするような、とても感動することもありました。
表彰式は思ったより早くに行われました。おかげでギャラリーが少ない気がして、少し寂しかったです。
本当に今回の丹後100kmは最高でした。他にもうれしいことがあったし、とても楽しかったし、これまで走ってきて本当に良かったです。そして、このいい流れを2週間後のスパルタスロンにつなげていきたいと思います。調子は万全とはいえませんが、今できる範囲でベストを尽くしたいと思います。
記録・10kmごとのラップタイム
地点 | 通過タイム | ラップタイム |
---|---|---|
0km | ||
10km | 49分13秒 | 49分13秒 |
20km | 1時間37分09秒 | 47分56分 |
30km | 2時間27分14秒 | 50分05秒 |
40km | 3時間11分11秒 | 43分57秒 |
50km | 3時間59分27秒 | 48分16秒 |
60km | 4時間43分47秒 | 44分20秒 |
70km | 5時間33分00秒 | 49分13秒 |
80km | 6時間15分54秒 | 42分54秒 |
90km | 7時間04分38秒 | 48分44秒 |
100km | 7時間54分08秒 | 49分30秒 |
7時間54分08秒 | 優勝 |