第13回 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン

2007/5/20 天気:晴れ     長野県

記録: 8時間41分23秒  (4位)

 100kmマラソンの中でも一番タフと言われるこのコース。その上、最近は体調不良でどのくらい走れるのか全く予想ができない状態。先月のさくら道250kmが終わってからは10kmまでしか走っていなかったので、今回はどうなるのか?とりあえず走りだしてから様子を見ながら、だ。

 大会前日の歓迎パーティーに出席。ついつい食べ過ぎてしまい、おまけに温泉に入ってのんびりしたら、もう走りに来たことを忘れてしまいそうな気分になってしまった。今回はのんびり走るのでいいかな、と。
 大会当日。朝3時過ぎに起床。4時過ぎには会場に向かったが、とってもいい天気で、八ヶ岳や南アルプス、そして富士山までもくっきりと見えた。朝はとても寒くて、2℃と道路に掲示されていたが、昼には暑くなるかもしれない。スタートを待っているときは寒くて震えそうだった。
 今年の大会のスターターは、先日現役を引退した千葉真子さん。前日の歓迎パーティーにも来ていたが、まさかスターターまでやってくれるとは思わなかった。こんな朝早くて寒いのに。

 

 朝5時スタート。35kmの部、71kmの部との同時スタートなので、結構飛ばす人が多い。周りにつられて飛ばし過ぎないように、特に今回は慎重に控えめに入る。いよいよあの山に向かって、始まってしまった。

 

 最初の5kmはほぼ平坦。1キロ約5分で走り始めたようだ。ちょうどいい。そして少しずつ上り始める。10km手前くらいからは舗装路でもなくなり、あまり大きな石は踏まないように気をつけて走りやすいところを探して走り上っていく。早速きつくなり始めてきたぞ。

 

 始めは多少抑え目に入ったからなのか、少しずつ前の人を追い抜いていくうちに周りにあまりランナーがいなくなってしまった。強い朝日を浴びながら、20km手前のコース最高地点を目指す。3〜4kmごとにエイドステーションがあるので、少しずつ早めに水を補給しながら、ようやく最高地点の1900m付近を通過。スタート地点からは550m以上上ってきたらしい。ここからは基本的には下り。でもたまに上ったりもしながらの下り。全然ほっとはできない。まだまだこれから。雲が下のほうに見える。

 

 下りを勢いよく駆け下りすぎると脚に衝撃を受け、筋肉が伸びきってやられてしまう。特にこの未舗装路ではブレーキをかけて下りていかないと危ないので、余計に難しい。でもあまりブレーキをかけるともったいないので、特にいろいろ考えもせず、気の向くまま気持ちよく下っていく。
 25kmを前にして、ようやく舗装路に戻った。やっぱりこっちの方が走りやすい。ダイナミックな景色の中、山に囲まれた道を進んでいく。天気も最高。雪化粧している八ヶ岳が美しい。
 30km付近は上ったり下ったり。そして、35kmの部のゴールでもある35km地点まではまた少し上りがあるようだ。

 

 35km地点の温泉、稲子湯。またタフな上り坂の途中にある。とりあえず一息。でもまだ始まったばかり。これからこれから。

 

 40km手前くらいから、一気に下り始める。50km付近の最低地点は800m台らしい。最高地点から1000mくらい下ることになる。やっぱりというか、感じる空気も違う気がする。飛ばしすぎないよう、脚に衝撃を与えすぎないよう、気をつけて走って入るけど少し飛ばしすぎかもしれない。下り坂だからだろうけど、ようやく調子がよくなってきた気がしてしまう。まだ50km手前、前半なのにこんなに調子に乗って走ってしまっていいのだろうか?

   

 50km地点のエイドには、地元の人が用意してくれるおいしいそばがある。去年食べたここのおそばはとってもおいしかった。今年もこれを楽しみにしていた。早い人たちは食べると時間をロスしてしまうおそばはあまり食べないので、今年は僕が一番初めにそばをいただいたようだが、やっぱりおいしい。でもあまりのんびり落ち着いてしまうわけにはいかないので、残念ながら一杯でおしまいにして後半戦へ。
 50kmの通過は3時間56分。去年とほぼ同ペース。まずまずだろう。

 

 後半戦スタート。去年は確かこの辺りからきつくなってきた。今年はまだ平気。しばらくはほぼ平坦。これまでのアップダウンを考えるとだけど。この先59km付近で少し折り返しがある。多分トップともすれ違うだろう。自分の今の順位も数えられるはずだ。今どのくらいの位置を走っているんだろう?

 

 あっ、トップが来た。まずは青いゼッケンの71kmの部トップ。そのすぐ後ろに白いゼッケンの100kmの部トップ。誰だ?おぉ、同じチームのソフトテニスマンじゃないか。すげー。しかもまだいい調子みたいだ。そのちょっと後に去年の優勝者。先頭争いはおもしろそうだ。トップスリーは実力者。しかも3位とは10分以上離れている。こりゃ前は無理かな。でも、少しずつ前に行って4番目を走っているようだ。この位置をキープできれば上出来。でもまだあと40kmあるから、まだそんなことを考えるのは早いかな。59km付近で折り返し。

 

 折り返してからも、すれ違うランナーに声をかけ続ける。どこで止めようか、きっかけをつかめないまま、結局全員に声をかけ続けてしまった。100人くらいになるかな?久しぶりに会った知り合いもいたりしてうれしかった。まだ気持ちよく走れている。
 もうすぐ来た道とは違う道へ曲がる。ん?ちょっと脚が重くなってきたぞ。そしていよいよ2つ目の大きな峠越えへ。10kmくらいで800mくらい上る。しかも段々きつい上り坂になっていく。とりあえず71km地点の温泉までは頑張って走ろう。・・・ところが、その前にも激しい勾配の坂が。11%って!!走って上れるわけないじゃないか。仕方ないから、どうしようもない坂だけは歩こう。

 

 何とか何とか、頑張って71kmまではだいたい走って上ってきたぞ。71kmの部のゴール地点。そばでも食べて一息ついて、我々100kmの部はここからが本番だ。馬越峠は約78km地点。あと7kmの激しい上り坂だ。どこまで走れるか。多分途中からは歩くことになるだろうから。何とか上りきるまで誰にも抜かれなければいいけどなぁ。後ろとは15分くらい離れているらしいと聞いて少し安心はした。

 

 75kmからは道が細くなり、林の中、勾配もきつくなりいよいよ峠越え本番。早速もう走れない。あきらめて歩いて上る。あと4kmもあるのか・・・。
 歩いているのに上り坂がきつい。脚には力が入らなくなってきた。時々膝をついて正座するように太ももを伸ばす。1kmを進んで10分経過・・・。このままでは頂上までに後ろに追いつかれてしまう・・・。でもどうしようもない。ちょくちょく後ろを振り返りながら。まだ大丈夫か、まだ大丈夫か、と。

 

 あっ、後ろにランナーが見えた。歩いてもいるけど、走ってもいる。あの調子だとそのうち追いつかれてしまうぞ。何とか、何とか、ようやく峠の頂上に到着。この79km付近から約6km、一気に600mくらいを下っていくぞ。下りなら何とか走れる。ここで差を広げておこう。残りの15kmくらいなら気合で何とか乗り切れるはず。

 

 一気に下りきって、85kmを通過。しばらく平坦の後、90kmから少し上る。少しといっても普通に考えたら結構な上り坂。思っていた以上に脚にはダメージが来ている。かろうじて走っているけど、時々歩かないときつい。まだ後ろは見えてこない。大きめのエイドで最後の燃料を補給。うどんを食べていると、おにぎりを持っていけ、と。せっかくなのでウエストポーチに入れていくことにするけど、2つ持って行けと言われても1つしか入らない。結局ゴールまでこのおもりを運ぶことになる。

 

 ラスト10km。上り坂で走れないどころか、平坦でも走れない。下り坂をガンガン下りすぎたせいで、太ももの前面の筋肉が伸びきってしまって力が入らない。すると脚が前に出ない。とぼとぼ歩くのがやっと。ん?やっぱり後ろが見えてきた。走ってる。もうこれは時間の問題だ。これだけどうしようもないとさっぱりあきらめられる。93km過ぎについに4位に転落。ゴールまであと7kmだけど、もうきつくてきつくて倒れそうで、ゴールまでたどり着けるかどうかも分からなくなってきた。きっとこのあとは後ろからどんどんやってくるだろう。入賞もあきらめ始めた。
 天気はとても良くて、目の前には八ヶ岳がきれいに見える。ずっと歩き続けているうちに、10m、数10m、数100mと少しずつ走れるようになってきた。97km通過、やっと坂が終わった。後ろの方にランナーが見えてきたけど、このくらいまで復活すれば逃げ切ってやる。

 

 ようやく、ようやくゴールに帰ってきた。会場にアナウンスされるが、そろそろ常連になってきたせいか、デジカメを持って走っていることも紹介される。うれしい限りだ。結局去年とほとんど同じタイムでゴールできそうだが、やっぱりこのコースはきつい。それでも、始めはここまで順調に走れるとは思っていなかったのでうれしい。入賞もできたし。よかった、よかった。

 

 あと少しのところで3位は逃したけど、今年もたくさんの賞品をいただき、ついでに表彰式後に千葉真子さんと一緒に写真を撮らせてもらって少しお話もさせてもらった。100kmも走る人は山男みたいな人ばかりだと思っていたけど、なんてことを言っていた。

 

 今回の野辺山100km。直前まで体調が悪くて、どこまで走れるか不安だったけど、結局そこそこで走ることができて一安心。でも油断せず、まずは体調を整えることが先決。そして今年もスパルタスロンに向けて走りこめる体を作らないと。

記録・10kmごとのラップタイム

地点 通過タイム ラップタイム
0km
10km 47分30秒 47分30秒
20km 1時間39分47秒 52分17秒
30km 2時間27分57秒 48分10秒
40km 3時間13分23秒 45分26秒
(42.195km) 3時間26分30秒
50km 3時間56分06秒 43分03秒
60km 4時間43分05秒 46分59秒
70km 5時間36分09秒 53分04秒
80km 6時間48分36秒 72分27秒
90km 7時間36分59秒 48分23秒
100km 8時間41分23秒 64分24秒
8時間41分23秒 4位