2007さくら道国際ネイチャーラン
2007/4/21〜22 愛知県名古屋市〜岐阜県〜富山県〜石川県兼六園(250km)
天候 : 曇り
記録 : 28時間06分 (6位)
大会HP : http://shirotori.gujo.to/sakurainr/HP/sakurainr1.htm
さくら道国際ネイチャーラン
主 旨
太平洋と日本海を結ぶ266kmの道を、桜のトンネルで結ぼうと決意した男がいた。
御母衣ダム工事で、水没する山寺の樹齢400年を数える桜の古木が移植され、見事に蘇ったその生命力に感動したからである。
その男は名古屋と金沢を往復するバスの車掌・故佐藤良二氏である。
彼はバスの走る道沿いに、桜の苗木を黙々と植え続けた。
乏しい蓄えを注いだ。少ない休暇を使った。
2000本も植えただろうか。男は病に倒れた。
志半ばで力尽き、逝った。47歳の短い生涯だった。
清貧という言葉が改めて見直される今、「人の喜ぶことをしたい」と病魔に侵された我が身を顧みず、無償の行為を貫いた佐藤氏の生き方は、貧しくとも豊かな心を持つ、人間の幸福な姿を問いかけてくれる。
佐藤氏が夢みた″さくらのトンネル″を、走り抜けるという形でその遺志を受け継ぐとともに、「太平洋と日本海を桜でつなぐ」という大事業の完成に少しでも寄与できればと考えて、今回『太平洋と日本海を桜でつなごう
2006さくら道国際ネイチャーラン』を開催する。
〜大会ホームページより
「太平洋と日本海を桜でつなごう」という故佐藤良二氏の素晴らしく壮大なチャレンジに感動し、今年もこのさくら道を走る日が近づいてきた。
去年のこの大会は優勝することができた。そして今年は、去年以上に練習が積めた。当然、記録や順位も狙いたくなるのではあるが、この250kmという果てしない距離の間にはいろいろなことが起こり、一筋縄ではいかない。言い古された言葉だけど、「結果はあとから着いてくる」という気持ちで、まずは完走を目標に終始楽しんで走りきりたいと思う。
大会前日
前日は、スタートの名古屋城そばで開会式等が行われる。ここで他のランナー達と久しぶりの再会をするのも楽しみだ。僕が参加した前回と前々回の大会ではあまり天気は悪くなく、ほとんど雨が降ることはなかった。ところが今年の大会では、天気予報によると途中から雨模様になりそうだ。この長丁場、特にあまり走れなくなることが予想される後半からの雨は心配だ。体が冷えてしまい苦しみそうだ。できれば天気が持ってくれればいいが、こればかりは仕方がない。行きの電車の中からも、早くも空模様ばかり気にしている。
名古屋城近くのホテルで行われる開会式は、いつものように行われた。今年、自分にとって一つ大きく違うことは、みんなの前でひと言しゃべることになっていたことだ。年上の人たちの前で、始めはかなり緊張しながらしゃべり(紙を読み)始めたけど、だんだん慣れてきたのか気分よくなってきた。そして一応国際大会ということで、簡単に英語でも。あー、汗かいた。そして開会式終了後、エイドに預ける荷物を置いてホテルへ戻り、今日はゆっくり体を休めて眠る。
さくら道国際ネイチャーラン
朝、4時半起床。スタート地点に5時半集合との事なので、名古屋城内へ歩いて向かう。天気はくもり。城門の前には大勢の人たちが集まっていた。ここから先はランナーしか入れない。城内の佐藤桜前の広場でスタートが近づくにつれ、徐々に緊張感が高まってくる。ここまであまり緊張などしなかったのに。緊張というか楽しみな気持ちというべきか。
約100人ほどのランナーが、朝6時から3分おきにスタートする。自分は最終の6時15分スタートのグループ。実力者ばかりだ。一緒に走ると気になってしまうので、たぶん少し前に出て単独で走るだろう。
前のグループが次々にスタートして行くが、これを見ながら待っているこの時間がなんとも言い表せない気持ちだ。
そして6時15分。いよいよスタート!とりあえずゆったりマイペースで名古屋城を回る。大勢の人たちに送られ気持ちいい。やっぱりこの「1」のゼッケンについてもコメントが聞こえる。
今回の目標は、前回の自分の記録を上回ること。そのために序盤の100kmは去年と同じペースで行く予定。約1km5分で100kmを8時間30分くらいで通る。このくらいが自分にとって楽でリズムのいいペースでもあるし。
序盤は名古屋市街でもあるので、朝で車が少ないとはいえ信号が多くて走りにくい。踏切にも引っかかったら止まる。序盤はリズムをつかむことを意識して、10km50分くらいとちょうどいい入り方をしたようだ。朝日が眩しい。
前に進むにつれ、先にスタートした人たちに追いつき追い越していく。一言ずつ声をかけながら。まだ集団で走っている人たちも多く、エイドステーション(給水給食所・チェックポイント)には大勢たまってしまっていた。
岐阜までの約30kmはアップダウンもなく、ほぼ真っ直ぐな単調な道を行く。この辺りは特に何も考えずに、ウォーミングアップがてら。この辺りで頑張って少しでも疲れてしまっていたら話にならない。
20kmを通過して1時間40分。いいペースだけど、特別脚が軽いということはないみたいだ。
「べちゃ」。ん??げっ。鳥のフンが降ってきた。かろうじてサングラスと手袋に少し食らったくらいですんだけど、貴重なティッシュを速くも少し使ってしまった。そして何より縁起が悪い。まぁ、でも仕方がない。
木曽川を渡るといよいよ岐阜が近づく。ようやく一番初めにスタートした人たちにも追いついてきたようだ。でも、前の集団にも速い人たちは何人もいるし、しばらくその何人かとは併走することになる。今大会2人だけの20代、同い年のかっこいいフィンランド人。何度もダッシュして前から僕の写真を撮っている。スタート前にも一緒に写真を撮ったし、意識してくれているのはうれしい。
約30kmの岐阜市街を越えると、少し景色が変わってきて上り下りが出始める。そして少しずつ上り始める。廃線沿いを進み、暖かい声援も受けながら。そして、ついに日本人の先頭ランナーには追いつき、あと前に韓国人が2人いるだけだそうだ。順位はあまり気にはしていないものの、ようやく自分の位置取りが決まり、落ち着いたといった感じ。時計は予定通りだけど、感覚的にはちょっと頑張っているかな?
去年先頭で走っていたおかげか、若いランナーが珍しいおかげか、エイドのボランティアの人たちは自分のことを覚えていてくれていてとてもうれしい。ただ、ちょっと気になるコメントが。「今年は一段と絞れているんじゃない?」 うーん、確かにちょっと絞れ過ぎかもしれない。フルマラソンくらいならその方がいいかもしれないけど、この距離だとスタミナ面でちょっと不安があるかもしれない。「そんなこともないですけどね。」笑顔で返したつもりだけど、心の中ではちょっと気にかかる。「去年より男前になったんじゃない?」それは単純にうれしい。今年も各エイド特徴ある期待通りのものが置いてあって、大変お世話になりました。もう覚えてしまいました。あそこでそうめんを食べよう、とか。
49.9kmエイド到着が4時間5分。設定通り。この先、長良川沿いを北上して行きアップダウンも増える。予定通り、みちくさ館のエイドでちょっとみちくさ。ピットイン、トイレともいう。
あと前にいるのは韓国人一人になったが、次のエイドに着いたときに「韓国ランナーを抜かしませんでしたか?」と。どうも迷子になっているらしい。道を間違えるようなところはなく、一本道だった気がするけどなぁ。ということで、いつの間にか先頭になってしまった。さぁ、落ち着いて走るか。とは思うものの、結局何も変わらない。いや、これまでよりもエイドごとに時計とにらめっこ。
それにしても川沿いの景色は美しい。そしてここでも見られる、川にかかるこいのぼりは定番なのか?
そういえば、結局まだ雨が降らないでいてくれているなぁ。岐阜を過ぎたら雨に降られることは覚悟していたけど、ここまではラッキーだ。70km付近。ちらほらとさくら道の桜も咲き始めるが、やはり今年は少し早いようだ。去年はきれいだった花が今年は大体が葉桜になっている。それでもいよいよさくら道、だ。
80kmを越えて郡上八幡へ。だんだんエイドとエイドの間が長くなってくる感じがしてきた。少しずつ疲労がたまってきているのは感じるけど、冷静に考えるとこれだけ走れば疲れてくるのは当たり前か。
坂を上ったところのエイドでは、今年も歩道橋の上から手を振って迎えてくれる。「おーい。」
90kmを過ぎ、100kmが近づくにつれてさらに桜が咲いてくる。それでも、去年満開だった桜には少し葉っぱの緑が混ざっている。
100kmを通過。今年も約8時間30分で去年とほぼ同じペース。それでも去年はちょっときつかった気がしたけど、今年はまだ余力があるようだ。もちろん疲労していないわけではないけど、やっと気持ちと疲労感の折り合いがついてきたようだ。これだけ走れば疲れるのは当たり前だ、と。そしてもうすぐ白鳥町の最初のチェックポイントだ。
白鳥町の商店街の手前から、今年も小学生が迎えてくれる。自転車に乗った少年と一緒に駅前のエイドを目指す。そして、商店街ではたくさんの人たちが迎えてくれてうれしい。少し上っているようだけど、気分よく走ってたくさんの人が待つチェックポイントのエイドへ。
ここに着くまではまだ全然いける感じがしていたけど、一区切り走り終わってちょっとほっとしたのか、自分の体調を冷静に判断できるようになった。ちょっと気持ち悪くて消化しにくいものが食べられない。フルーツとか流し込めるものとかだけをとりあえず補給して一息入れる。確かにここまで息をつかずに走ってきた感じがする。いすに座ってしまいたい気もするけど、一度座ってしまったら立ち上がりたくなくなってしまいそうなのでいすには座らない。
去年はここでのんびりして、この先ペースが落ちていった。今年はとりあえず長居はせず、先へ進むことにする。町内放送に送られて大会主催の、そして佐藤良二氏のふるさとの白鳥町を後にする。
とりあえず白鳥町を後にして走り出しては見たものの、いまいちさっきまでより体が重い気がする。それにしても、この辺りのさくら道はちょうど満開できれいだ。
いよいよひるがの高原に向けての上りが始まってきたぞ。初参加の一昨年はこの手前でダウンして真っ暗な中を凍えながら歩き、去年は上り始めのエイドで気持ち悪くて座り込んでしばらく動けなくなってしまった。今年は確かに多少気持ち悪くて疲労してはいるものの、前に進む気力はまだある。でもやっぱりこの上りは走り切れはしない。走ったり歩いたりで最高点に向けて上っていく。
走っても歩いてもスピードが変わらないくらいのきついところは歩く。上って上って、長良川源流を過ぎてようやく大会最高地点の分水嶺へ到着。このちょっと先に夜間装備を預けてあるエイドがある。そこで着替え&小休止だ。去年はまだ雪が残っていたこの辺りに、今年は雪は見当たらない。
夜間装備に着替え、ライトも受け取ったけどまだ暗くない。まだ雨も降ってこないので、薄いウインドブレーカーはいつものようにマフラー代わりに首に巻き、ヘッドライトは腕に巻きつけておく。ここからはアップダウンはあるものの基本的にはゆったりとした下り。リズムを切り替えてもう一度仕切りなおしだ。ここは128.4km。全工程の中でもちょうど半分の距離を過ぎたところ。久しぶりに気持ちよく走れる。問題はこの下りが終わったところでどのくらい走れるか。下りは勢いで走れるけど、その先にちょっと不安を感じながら今は快調に下る。
「荘川桜を真っ暗になる前に見る」という今回のもう一つの目標はちょっと厳しくなってきた。それでも、去年はこの先のエイドからライトを使うくらいだったけど、今年はまだもう少し明るい。これまで見ることが出来なかった景色を見ながら進む。気温は11℃とある。例年は0℃近くまで下がるのだが、今年は暖かい。
荘川桜まであと10km。時刻は18時過ぎ。辺りはだんだん暗くなってきた。うーん、ちょっと厳しいな。まぁ、そんなにこだわっているわけでもないからいいんだけど。どうせ桜はまだ咲いていないらしいし。
御母衣ダムに到着。まだ見えるから湖面を見ると、今年は水が少ないみたいだ。雪が少なくて雪解けの水が少ないからなのだろうか。もうちょっと行くと荘川桜のはずだ。
そしていよいよ荘川桜に到着。19時ちょっとすぎ。ここのエイドは143kmの第2チェックポイントにもなっている。これが荘川桜だ。「やったー。」でも暗くてほとんど見えない。かろうじて空は少し青みがかっている。やっぱり桜は咲いてないし、特にライトアップされてもいないし、だけど大きな大きな木であることだけは分かる。
ちょっと疲れたし、エイドで余韻にも浸りながら少し休む。「明るいうちに荘川桜を見たかったんですよ。」大会の係りの人にいうと「帰りに明るいときにつれてきてあげるから」と。そして、例の同い年のフィンランド人が追い上げてきていると聞かされた。あの上りを頑張ってきたらしい。「げっ」そんなに元気なんだったらやばいかも。差は約30分。エイド1つ分とのこと。でも、人のことを気にしても仕方ないから自分の走りを続けるだけだ。
いよいよヘッドライトを装着して夜間走行開始。御母衣ダムのダム湖沿いの真っ暗な道を緩やかに上ったり下ったり進む。外灯はなく、通る車もまばら。ヘッドライトの明かりだけが頼り。約5kmごとに現れるエイドでつかの間の休息。エイドにいる時間がだんだん長くなる。
御母衣ダムを過ぎ、温かい出迎えの平瀬温泉のエイドを過ぎる。160km過ぎに、いよいよ世界遺産の合掌造り集落がある白川村へ到着。しかし、エイドでいすに座ったら突然動けなくなってしまった。確かに少しずつ気持ち悪くなってきていたので、あまり食料を補給していなかった。白鳥からは果物とジュース、コーラくらいしか体が受け付けなくなっていた。そりゃ、これだけの距離を補給なしで走ればエネルギー切れにもなるよな。でももう手遅れ。気持ち悪くて体が食べ物を受け付けない。エネルギー切れで体が動かない。動く気力が湧いてこない。
仕方がないので、しばらくおとなしくして息を整え体を落ち着けてから炭水化物を入れる。しばらく座っていたら、何とかおにぎりやあんぱんが食べられるようになった。これが消化される感じがするまでもう少し待つ。その間に、ついに後ろからランナーがやってきた。あのフィンランド人だ。元気だ。
彼は少し休んだら席を立って先へ行ってしまった。「Follow me!」といってくれたけど、まだ自分は動き出せない。ごめん。ありがとう。ついに先頭を明け渡してしまった。あれだけ元気だったらもう追いつけないだろうな。ちょっと寂しい気がしたけど、仕方がない。今は自分の気力を取り戻すのが先だ。
そして30分くらいが経っただろうか。少し気力がわいてきたので、歩いてでも先へ進むことにした。合掌造りの家々を見ながら歩いたり走ったりしながら進む。
例年、ほんのりライトアップされていて雰囲気が出ている合掌造り集落。今年は選挙事務所になっているようで、立て札が立ちライトアップはされず、例年よりも人の気配がする。なんか少し幻滅。仕方ないか。
歩いて歩いて、とりあえず次のエイドを目指す。ライトアップされた桜はきれい。静まり返った闇の中、後ろから足音が聞こえる。また一人抜かれた。ちょっと疲れ気味のようだ。そしてまた一人。元気そうだ。一緒に練習することもある人なので頑張って欲しい。やっぱり日本での大会では日本人に勝っても欲しいし。ようやくようやくエイドに到着。
ここで2つ目の荷物を受け取る。預けている荷物はこの2つだけ。走れなくなって体が冷えてきたので、受け取った上着をもう一枚羽織る。そして、やっぱり気持ち悪い。このエイドに着いたら止めようかと思いながら歩いてきたけど、そういうことが言える雰囲気ではない。横に用意されているベッドを勧められたので、とりあえず横になって回復を待つ。どうせ動かないのだから、おにぎりとパンをお腹に入れておく。
横になっていると、また何人もやってくる。みんな不思議な顔をして「どうしたの?」と心配してくれる。ここまで来ると、もう楽々に来ている人などいない。頑張っているランナー達を見ると、自分もまだ行かないとという気になった。やっぱりまだ先へ行こう。
歩くことも多いけど、少しずつ走れる時間が多くなり始めてきた。これだけ休んでいれば、ね。
「次のエイドでもう止めよう。」 でも、エイドの人たち、応援のメール、うれしい人たちとの出会いなどを目の前にすると、そんなことを言える雰囲気ではない。そんなことを繰り返しながら、下りと平坦だけはかろうじて頑張って走りながら、何とか200km目前。あと50kmはあと少しなのか??いや、普通に考えると結構な距離じゃないのか?もう感覚がよく分からない。これから五箇山の激しい上り坂だ。さすがにここは歩き通ししかない。疲労に加えて、睡魔にも襲われてきた。左側を歩いていたはずなのに、気づいたら右の端へ。一応前には進んでいるものの、ふらふらとあっちこっちへ。眠りながら走るのはなれているものの、ここはがまんの時間帯だ。この山を登りきるまでは。
歩いて上っていると、徐々に空が明るくなり始めてきた。ダイナミックな山々の景色が見え始めてきた。向こうの山々には雪が残っているのが見える。
何とか山を登りきり、五箇山自然公園のダイナミックな景色の中、そして3km以上の長い長いトンネルを越えると、今度は一気に山から下る。砺波地方の田んぼなどが広がる美しい平野が見えてくる。ここは飛ばし過ぎないように慎重に走って下る。
後ろには越えてきた山が見える。そして、平坦に開けた田んぼの中をゆっくり走って進む。目の前の進む道がずっと先まで見えて見えているのでちょっと気が滅入りそうになる。ちょっと風も強くなってきた。大したペースではないのであまり影響はないけど。
徐々に民家が増えてきて、城端や福光の町近くを抜けて、終盤のアップダウン前までやってきた。福光の道の駅のエイドからはあと約26km。
五箇山前から福光までのうれしい応援のおかげで、何とかそれなりに復活できた。本当にいつもいつも苦しいときや辛いときに励ましていただいているので、今回会えて本当にうれしかった。
ここからまた景色が変わり、富山から金沢に抜ける小さな山越え。これまでの道のりを考えると、細かなアップダウンが続く。あと21km、あとハーフマラソン一本のエイドでボランティアをやってくれているのは女子実業団の選手達。前週の長野マラソン日本人一位の人もいたりで走る話しも弾み、最後のひと頑張りをする気力をもらった。
細かなアップダウンを抜け、平坦なところに出て民家も増えてきた。いよいよ日本海側、金沢に近づいてきた。あと10km。
そしてついに48個目のエイド。この先を左に曲がると、あとは兼六園まで真っ直ぐ道なり。毎年ここにはスイカがある。今年もあった。最後の補給をして、あとひとふん張りだ。あと7km。あの五箇山前から、他のランナーには誰にも会わなかったけど、ここで前の韓国人に追いついた。
これまでの道のりを考えるとあとわずかなのに、とても長く感じられる7km。最後に来て向かい風がきつい。最後の試練か?でも去年よりはここは楽に進める。去年はウイニングランだったけど、もう脚が壊れて大変なラストだった。今年はそこまでではないけど、ちょっと寂しい。それでもここまでこれた。一時はもうだめかと思ったのに。韓国人と一緒に励ましあいながら、いよいよ兼六園の坂を上り金沢城の横を通り、佐藤桜を目指す。
やった。いよいよ佐藤桜。今年もこの長い道のりを走りきれた。今年は去年よりいろいろあっただけに、とてもうれしい。佐藤桜にタッチするとゴールとみなされる。韓国人ランナーと一緒に桜にタッチ。もう言葉では言いあらわせないような気持ちが沸いてくる。
今回、せっかく金沢に来ているので余裕があれば観光もしたいと思っていたので、ふらふらと兼六園と金沢城に行ってみた。でもやっぱりかなり疲れているようで、もう動く気がしない。自衛隊の車で宿泊施設まで送ってもらうことにした。後ろのランナーも近づいているかと思っていたのになかなか来ないし。
結局今年は28時間06分の6位でゴール。確かに結果は少し残念だったけど、いろいろあったけど何とか金沢までたどり着けたので、ある意味今までで一番うれしい。よかった、よかった。やっぱり、距離が距離だけに順調に行くことはないし毎回違った道のりになるのだろう。
記念植樹・閉会式
翌日、今年も白鳥町で記念植樹を行った後、閉会式とパーティーが行われた。今年もたくさんの人たちと話ができて楽しかった。同い年のフィンランド人とも仲良くなれたし。
今年もとても楽しい、夢の中にいるような「さくら道」だった。何とか完走できたことで来年につなげることができたので、今回の反省を生かして来年リベンジだ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。感想お待ちしています。
記録
・チェックポイント(CP)、エイド通過時刻・タイム
エイド | 場所 | 距離 | 到着時刻 | 経過時間 | 去年 |
---|---|---|---|---|---|
スタート | 名古屋城 | 0km | 6:15 | ||
No.6 | 岐阜市 | 30.0km | 8:44 | 2時間29分 | 2時間32分 |
42.195km | 約3時間30分 | 約3時間30分 | |||
No.13 | 道の駅「美並」 | 67.2km | 11:47 | 5時間32分 | 5時間39分 |
No.17 | 郡上八幡 | 85.3km | 13:27 | 7時間12分 | 7時間09分 |
100km | 約8時間30分 | 約8時間30分 | |||
No.21(CP1) | 白鳥町ふれあい広場 | 106.9km | 15:14 | 8時間59分 | 9時間10分 |
No.25 | ひるがの高原 | 128.4km | 17:32 | 11時間17分 | 11時間45分 |
No.28(CP2) | 荘川桜 | 143.0km | 19:00 | 12時間45分 | 13時間10分 |
No.34(CP3) | 道の駅「白川郷」 | 172.6km | 22:59 | 16時間44分 | 16時間37分 |
No.39 | 五箇山タクシー | 198.1km | 3:28 | 21時間13分 | 19時間35分 |
No.42(CP4) | 南砺市 | 212.0km | 6:04 | 23時間49分 | 21時間17分 |
No.44 | 道の駅「福光」 | 223.4km | 7:18 | 25時間03分 | 22時間38分 |
No.46 | 金沢市 | 233.7km | 8:34 | 26時間19分 | 23時間55分 |
No.50(ゴール) | 兼六園・佐藤桜 | 250.0km | 10:21 | 28時間06分 | 25時間39分 |