ついにやってきた1週間の夏休み。今年もママチャリで旅に出る。去年初めて北海道を走ってみて本州とのスケールの違いに感動した。そしてもう1度北海道を走りたいと思っていたので、今年も北海道を走ることにした。
北海道に移動してから走り始めることも考えたのだが、「やはり家から出発しないと」ということで、今年も今住んでいる寮がある東京都八王子からの出発である。そして今年の目標は、日本の北の果てである稚内にした。
しかし、これで国道4号線、仙台までは4回目、盛岡までは3回目、青森までも2回目になる。本州の道程はほとんど覚えてしまっている。ということで本州はさっさと通過してしまいたいので、本州約800kmを3日で通過、というちょっとハードな計画を立てている。そして北海道はちょっと余裕を持って走りたい。今年も最果ての地で素晴らしい景色に出会えることを楽しみにして。
1日目:7/24(日) 曇り時々晴れ 東京都八王子市〜福島県福島市 約300km
日付が変わり7月24日。0時に仮眠から起床し、午前1時に八王子の寮を出発した。ごちゃごちゃして混むし、信号も多い東京圏を夜中のうちに脱出したかったので、この時間に出発することにした。
夜間走行することになるので、ライトをつけなくてはいけない。しかし安いチャリなので、備え付けのライトをつけると余計に体力を使ってしまう。そして何と言っても、長距離のチャリの旅ではお尻が痛くなる。そこで、ライトは電池でつくやつを別に用意し、サドルには100円ショップで座布団を用意した。
夜は車が少ないので、路面さえ気をつければ走りやすい。信号にもあまり引っかからない。道がよく分からないので、方角の勘だけを頼りに、時々迷いながら何とか浦和で国道17号線に出る。午前3時、まだ暗い。
そして北東方向に進み、栗橋でようやく国道4号線に合流。ここからが東北道。ようやく本番だ。午前5時、ようやくあたりは明るくなってきた。
ちょっと行くと利根川を渡り、わずかの間だけ茨城県へ。ここまでで4時間、90km。
そしてすぐに栃木県に入る。まだ朝早いので車も少なく走りやすい。一旦足に疲労がたまってきたが、慣れてきたせいかペースも落ち着いてきた。
午前6時、栃木県小山に到着。一応新幹線が止まるくらいの街である。1時間走って小休止、というリズムで来ているのでここで小休止。去年と同じところで休憩することになった。
午前7時過ぎ、東京から100kmのキロポストを通過して宇都宮に到着。国道4号東北道の中では大きな街で、とりあえず前半のチェックポイントのようなものだ。ここまでの走行距離は130km。ちょうど朝ごはんの時間でもあるので、吉野家の豚丼でエネルギー補給。豚肉のビタミンB群でエネルギーを燃やし、ご飯の炭水化物でエネルギーを蓄える。ちょうどキャンペーン中で安くなっているのもいい。
しばらく進むと鬼怒川を渡り、景色が急変、田んぼがとても多くなる。ちょうど鬼怒川を渡るとき、横を走る寝台特急「北斗星」を目撃。ラッキー。
ここから60km、黒磯までは平坦に見えるがじわじわ上っていく。そしてだらだら長い。前に来たときより、道路が広くきれいになっているので走りやすくなった。前はトラックと闘いながら走っていた。
徐々にアップダウンがきつくなってきて、黒磯を過ぎると白河越えだ。江戸時代、奥羽街道の関所、白河の関が置かれたちょっとした山だ。上ったり下ったりを繰り返しながら上っていく。どうせ上るんなら下らなくていいよ、と言いたくなるような道だ。
午前11時、走行距離は210kmになる。まだきつい上り坂。そろそろきつくなってきた。すると上り坂の中に市場が。果物、野菜等を売っている。ちょうどきつくなるところにあるので、つい毎年立ち寄ってしまう。休憩。空のペットボトルに水を補給。さっき買った薄皮つぶアンパン5個入りを食べる。ここまでこのアンパンをすでに10個食べた。ようかんとアンパン、高炭水化物食品摂取で素早くエネルギーへ変換。頂上まではあと3kmくらい。
ようやく上り坂が終わった。平均時速20kmという目標が達成できなくなってきたところで、ようやく下り坂。一気に挽回。そして福島県に突入。でも白河市街を抜けるとまた上ったり下ったり。40km先の郡山も標高はあまり変わらないので。また上るなら下るなよ。まだ関東地方にいるときは曇っていて涼しかったのに、白河を越え東北地方に入ると晴れてきて暑くなってきた。気温は21℃→27℃に。日差しがじりじり。調子はまた良くなってきた。
午後1時、走行距離は250kmを越える。ようやく郡山市街に到着。一気に来たので疲労もたまってきた。ここは私の生誕の地。覚えているわけはないが、自分の産まれた病院に寄り道し、スーパーにも寄り道ししばし休憩。また薄皮つぶアンパン。これで15個目。中畑清を生んだ、郡山の開成山球場は高校野球で盛り上がっていた。あと福島までは45kmだ。
午後1時45分、郡山を出発。時速20kmでいけば16時に着く。ちょうど300kmを15時間にもなる。しかし、この区間が非常にきついのだ。45kmずっと上り下りの繰り返し。しかも勾配もきつい。でも今日最後なので、気合を入れて乗り切ろう。
この区間の後半はバイパスになっており、車しかいない。かなりのスピードで上り下りしていく。きつい。でもペースはかなりいいので、休憩を多めにして何とか乗り切っていく。
午後4時、ここまでの走行距離は300kmになった。ようやく福島に到着。祖父母の家に泊めてもらうため、バイパスを降りる。ようやく着いた。ほっとしてもう足に力は入らない。
今年は、過去3回と比べて非常に順調に来た。途中でばててどうしようもなくなることもなかった。タフになっているのか?でも涼しかったことが大きいんだろうな。足へのダメージは少なく感じられ、お尻がちょっと痛いだけだ。
明日は目標は盛岡までだが、ちょっときつい。どこまでいけるだろうか。とりあえず今日は休もう。
今日は朝5時起床、6時に祖父母の家を出発。おにぎりを作ってくれたので、背中のリュックに入れて出発。朝始めの仕事は国見峠越え。白河に比べると、長くはないが一気に上る。今日は曇りだが、だんだん霧がかかってきた頂上から下り始めてちょっと行くと、東京から300kmのキロポスト。
この先はしばらく山間のちょっと開けた地帯を進む。軽く上ったり下ったり。ぱらぱら小雨が落ちる。気温は21℃くらいで涼しい。だいたい1時間30分走って10分休憩。ペースは平均時速20km程度。
そして午前10時、ようやく宮城県仙台に到着。福島から80km。仙台の手前20kmくらいからはほぼ平坦だが、この先奥羽街道、平坦と言えるところはあまりない。東北地方最大の都市、仙台はやはり車が多い。一緒に走るのに神経がいる。仙台は走りにくいのですばやくパス。国道4号線は中心地を外して走っている。
国道4号線には、1kmおきに東京からの距離を示すキロポストが立っている。ずっと自転車をこいでいる間退屈なので、これを使ってタイムを計りながらスピードを計算したりしている。走っている間はだいたい時速20km以上、調子がいいときは30km/hをこえることもあった。原付の制限速度だ。僕の足は原動機。40km区間の平均速度30km以上というときもあった。1km区間の最速は時速40kmを超えていたときがあった。ママチャリの限界に挑む。
仙台から先も、平坦に見えるのだがアップダウンが続く。もうこの程度なら気にならなくなってきた。前方に自転車旅行者発見。軽くパス。
彼は八王子の近くの橋本から来ているそうで、今日で5日目だそうだ。僕は2日目。同じくらいの距離を走っているが、僕は3倍以上かかっている。普通の人はそのくらいのペースみたいだ。
午後12時、古川を通過。走行距離は120kmになる。ようやくエンジンがかかってきた。何度か走って知っている道だからか、いまいちやる気が出なかったが、ここに来て調子が良くなってきた。ペースが上がる。ここからまた軽く山越えへ。400kmのキロポストを通過。
山や田んぼの中に、お店の看板が多い。特にスーパーやコンビニの看板は重要で、あと○kmと書いてあると「じゃあそこまで頑張ってそこで休憩しよう。」と思って頑張る。イオン系のジャスコやマックスバリュが多い。24時間営業だし、非常に助かる。僕はスーパー好きである。
でたっ。田んぼの中に突然大きなスーパー。駐車場がばかでかい。さぁ、ピットインだ。買うのは眠気覚ましのコーヒーとエネルギー源の薄皮つぶアンパン。今日のアンパンは全部で10個。おいしい。
ちょっときつめの峠越えをすると、岩手県に突入。次の街は一関だ。走行距離は170kmになる。まだ足は元気。そのちょっと先は平泉。金色堂のある中尊寺で有名だ。
平安時代、奥州藤原氏が栄えた地、平泉。東京から450km。義経と弁慶の終焉の地でもある。今年は大河ドラマで義経をやっているので、混んでいるかと思ったがそうでもないらしい。そこの人は嘆いていた。直前の道路は混んでいたが。毎年寄っているので、写真だけでパス。先を急ぐ。調子に乗ってきたので、今日中に盛岡までいけそうだ。すると時間があまりない。今は午後3時前。あと90km走らなくてはいけない。
ここからペースが上がる。休憩の量が半分くらいで平気になってきた。平均時速は25〜30km。調子に乗ってきた。信号が少ないのもいい。暇なので歌を歌いながら走っていたら、曲がるポイントを見逃した。なんかちょっと雰囲気が違うぞ。車は少ないし、ちょっとさびしい。看板には書いてあったのに、当然国道4号はずっと道なりだと思い込んでいた。まあいいや。きっとまた合流できるだろう。おかげできれいな川が見れた。歌いながらペダルをこぐとちょっと苦しいぞ。
午後4時、北上を通過。去年は2日目ここまでしかこれなかった。今年はまだ行ける。足も元気。去年よりタフになっている気がする。ちょっとうれしいぞ。ここまで220km。盛岡まではあと45km。さあ頑張ろう。
500kmのキロポスト、花巻を通過。そしてようやく午後6時半、盛岡に到着。あたりは暗くなり始めている。最後はさすがにばててしまった。今日の走行は13時間で270km。頑張った。2日間頑張ったおかげで、明日からはちょっとゆとりを持って旅ができそうである。台風さえ来なければ・・・。心配である。
夜は盛岡名物じゃあじゃあ麺のお店へ。会社の上司の故郷いうことで、お勧めの店を聞いておいた。おいしかった。盛岡には名物のおいしい麺がいろいろある。
台風が接近している。ちょっと前までの予報だと、進路はちょっと外れていたが、最新の予報だと僕と同じような進路をしているようだ。今日にも東海、関東に上陸かと言っていた。やつは、僕が寝ている夜にも進むから逃げ切れない。青森も今日の午後から雨が降り、風も強まると言うことなので、なるべく早く青森に行き、函館まで船に乗って渡ってしまおうと考えた。船が欠航になって青森で足止めになったらむなしい。まだ函館のほうがいい。ということで、2日間頑張って走ったから今日はのんびり行くはずだったが、今日も頑張ってできるだけ早く青森を目指すことにした。
朝4時起床。すでに盛岡の町は小雨が降っていた。これではこの先が思いやられる。雨の中、あの山の中を走るのはしんどい。スピードに乗りたい下りで制御がきかなくなるからだ。ぱっぱっと準備をして4時半出発。辺りはまだ暗い。しばらく走ると、果樹研究所や大学農場が続く道を行く。東北らしくて好きな道だが、この先軽い峠越えへ。全然明るくなる気配がない。
20kmくらい走って峠を越えると雨はやんでいた。石川啄木のふるさと、渋民を通る。2年前はここに泊まったのだが、何もない。スーパーは啄木店となっていて、僕のお気に入りだ。
北緯40度の町であるという岩手町を過ぎると、国道4号最大の十三本木峠を越えるための上り坂が始まる。2年前、去年は工事していた道路がきれいになって走りやすくなっていた。そしてまた新たに工事している箇所もある。東北の道路はスパイクタイヤなどでやられてしまうからよく補修するのか、などと考えながら上る、上る。体を前傾してはいつくばるようにペダルをこぐ視点を再現してみました。実際はここまでははいつくばりませんが。
そして午前6時半。ようやく国道4号最高地点、十三本木峠に到着しました。上の方は今年も霧の中でした。
最高地点で記念撮影。セルフタイマーをかけて歩道で、この手を上げたポーズをしていたら、ヒッチハイクと間違えられ車が止まってくれてしまった。ごめんなさい。
一応ここは最高地点だが、この先もアップダウンは続く。しかもこれまでよりもきつい勾配ばかりだ。すでに足にはきはじめた。でも先を急ぐしかない。台風が追いかけてきている。
きつい上り勾配は大変でも、きつい下りはかなりのスピードに乗れる。怖いくらいだ。まだ路面がぬれていなくて良かった。そして500kmのキロポスト。キロポストコレクターとして記念撮影。今日ここまで60kmになる。
この辺りは、普段見ることのできないようないい景色があらわれる。ちょっとダイナミックな自然だ。写真はまずは馬仙峡。男神岩と女神岩だそうだ。目の前に突然現れた。そして金田一温泉近くの川沿い。雲の隙間から日差しがこぼれる。台風が来ていることをしばし忘れさせてくれる。
午前8時20分、ようやく青森県に。4時間走ったから80kmくらいか。青森まではあと120km。ここからさらに一つ一つの上り坂の勾配がきつくなる。アップダウンばかり。徐々に上りを上る脚力がなくなり、歩いて押しても変わらぬくらいのスピードになる。膝も痛くなってきた。でも絶対歩いて押さないぞ。
岩手県の最後のほうは、一戸、二戸と続いた。そして青森県の最初は三戸か。この先五戸、七戸は続き、六戸、八戸、九戸は矢印を見つけた。四戸だけない。これだけ変換もできない。ちなみに青森県東部、この地方は三八上北地方というらしい。三戸、八戸のことか?
今日走り始めて100km。八戸方面との分かれ道の峠が来た。去年はここで右に曲がり、八戸から北海道へのフェリーに乗った。ここから青森までは100km、八戸までは20km。去年は疲労と天気で妥協した感が強く、今年は絶対青森からフェリーに乗ると心に決めているのでそのまままっすぐ進む。今回の旅は、仙台までは4回目、ここまでは3回目、青森までは2回目になる。足にはもう力が入らなくなってきている気がするが。
このすぐ先の峠越えが非常にきつかった。この先はあまり細かく覚えていない。上って下って。
午前10時、120kmくらい。十和田市を通るが、バイパスになっているので市街地を通らず何もないだだっ広いところをいく。ぽつぽつ雨を感じるようになった。ついに来たか。青森まであと4時間かかるぞ。何とか耐えてくれ。でもまだ風はない。
まだアップダウンを越え、160kmくらい走ったところで今回のたび最初の海に出た。野辺地だ。キロポスト収集。正午。ちゃんとした雨になっていたので、デジカメはリュックにしまっていた。でも雨は弱まってきた。海を見ると、波は高くないように見えた。これならまだ今のうちなら船は出航できるんじゃないか?期待。
野辺地から先、あとは基本的には海沿いをぐるっと40km。大きなアップダウンはないはずだ。休憩も1時間に5分くらい取るようになって、ペースが上がってきた。あと40kmなので、早く青森に着きたいということもある。
これまでの走り方はこうである。平均時速20kmを基本にして、それより早く走れて時間の貯金ができたらその分休憩する。全体として時速20kmを維持できるようにする。上り区間は実質時速20km、平坦と下りはそれ以上になるので、1時間走ると10分の貯金ができるかどうか位になる。トイレに行くと時間はあまり残らなくなる。コンビにでも、時間がもったいないので決まって薄皮つぶアンパンとチロルチョコ。あんばんは半分の2,3個食べて残りはリュックへ。こんな感じである。でもこの先は40kmで30分の貯金を作るくらい調子が良くなった。
午後1時、ついに青森市へ。そしてそこは浅虫温泉。海沿いの温泉街で、久しぶりにきれいな町並みだ。フェリー乗り場まであと15kmちょっと。雨はほとんど降っていない。
この先、少し内陸を走るので最後のきつい上り坂が待っていた。気合で何とか上りきり、ついに青森市街地へ。
午後1時半。あまり雨が降った形跡がなかったが、ここで雨が降ってきた。そして、そしてついに国道4号の終点が。東京から737km、青森県庁前。「ここまで4号線、これより7号線」。2年前とはポストが変わっていた。
そして、急いでフェリー埠頭へ。2年前に来たときに場所を覚えておいたので、青森ベイブリッジを渡ってすばやく。
午後2時、問題なく船は出航しているようだ。14時20分の便に乗れるようなので、あわただしくフェリー乗り場へ。雨は本降りになってきたか。早めに着けてよかった。
あわただしく船に乗り込んだが、中にはシャワーもあり、排気ガスまみれの体のままにならずにすんでよかった。初めはそんなに揺れなかったが、途中波がやや高く揺れるときもあった。台風のせいか?
このまま台風が来れば、おそらく明日は函館で足止めだろう。下手に出て行って風雨で大変なめにあい、中途半端にしか進めないと泊まるところもない。ここまで順調に来ていて、予備日を取れるくらい多少余裕もあるので、明日は函館観光か?
朝5時起床。テレビで台風情報を見ると、予想進路は予定よりやや東にそれてはいるがこれから台風が来るようだ。ただ、風は徐々に強くなるようだが、雨は午後からやむらしい。このままここにいてもしょうがないのでゆっくりでも先へ進もう。80km先には八雲(やくも)、100km先には長万部(おしゃまんべ)という町がある。そのくらいは進めるだろう。
午前6時、とりあえず有名な函館の朝市へ。さすがに今日は漁に出ていないようだが、欲張り豪華5色丼で朝ごはん。えび、ホタテ、いくら、かに、うに。うーん、おいしい。
座布団が濡れると嫌なので自転車のサドルにはスーパーの袋をかぶせ、自分は4年物のコンビニカッパを着て出発。午前7時。雨が顔に当たって目があけにくく、走りにくい。市街地だからか風は気にならない。
しばらく走ると、その日の調子が分かってくる。スピードが出ない。向かい風があるせいなのか、太ももがとても疲労しているせいなのか分からない。多分両方だと思う。やっぱり今日はゆっくり行こう。しばらくいくと赤松街道、美しい松並木だ。徐々に上っている気がする。松の下を走る。松の下?ん?松、下?どうでもいいが。
10kmほど走ると前が開け、軽く峠越えが始まる。やはりさすが北海道。景色がでかい。これを味わいたくてまた北海道に来たのだ。でも全然上れない。きつい。
初めから全開で峠を何とか上りきると、国定公園である大沼公園の脇を通る。雨も強いし、大沼の向こうにあるとんがっている駒ケ岳も霧がかかっていてよく見えない。今回は軽く通り抜けよう。
この辺りはコンビニも何もない。気づけば30km以上一気に来ていた。足がきついのに。30kmを2時間近くかかっており、明らかに昨日までとはペースが違う。のんびり休憩もしよう。
午前9時半、森の道の駅で小休止。雨がやんできた気がするぞ。もうカッパを脱ごう。せっかくだからカッパを着ている最後の姿を記念撮影。
ここからはずっと長い海岸線沿いの道を行く。景色はいい。ただ、海岸沿いといっても多少のアップダウンは繰り返される。この細かいアップダウンと、ずっと続く一本道が結構きつい。心を無にして走る、走る。時々見える波打ち際を見ても、大して波は高くないように見える。
この海岸沿いの道をどれだけ走っただろうか?信号もなく40kmくらいか?午前11時、ようやく八雲に到着。そこそこ大きな町だが、まだ時間が早いので先を目指そう。とりあえずダイエーで一休み。スーパーはなかなかないので貴重である。函館から80kmで初スーパー。
気合を入れなおして25km先の長万部を目指す。ここからは海岸沿いといってもちょっとまた景色が違う。もっと広い感じだ。すぐ横、右側には海も見えるのだが。
函館から100kmのキロポストを越えると、あと5kmで長万部市街だ。なんか晴れてきたぞ。台風は行ってしまったのか?でもその代わり、向かい風が強くなってきた。予報だと北西の風と言っていたので、向かい風になるはずだ。風の抵抗を減らすため、そして路肩が広く凸凹がなくて走りやすいので、ハンドルにひじを置きかごを持って走る。前傾。上手くハンドルが切れない体勢だが、どうせずっとまっすぐだから関係ない。北海道用ママチャリテクニックだ。
午後1時、函館から105km走り長万部に到着。なんと思っていたよりも小さな町で、何もない。長万部温泉なんかも活気がない。まだ時間が早いし仕方がないので先を目指すことにしたが、ここには大きな分かれ道がある。このまま国道5号で札幌を目指すか、国道37号で室蘭、苫小牧経由で札幌を目指すかだ。非常に悩む。初めの予定では国道5号を走破しようと考えていたが、この時間に出発するとそれなりの町まで出れるか微妙だ。70km行ったニセコでも山の中だし、山越え、しかも向かい風方向に進む気持ちは沸いてこなかった。国道37号では、静狩峠越えがあるが、標高は150m程度。風が向かっていなければ何とかなるはずだ。そして60km先の伊達紋別駅前はそこそこ栄えていそうなので、そこまで頑張ろう。60kmくらいなら行けるはず。この先コンビニが全然ないようなので、エネルギーの補充を忘れずに出発。暑くなってきたぞ。
国道37号線は長万部が起点だが、ずっとまっすぐだ。右は海、左には線路も一緒に走る。はるか前方に見える山を越えるのだろう。波はさっきより高くなっているようだ。時々しぶきが舞う。
10kmくらい直線を進むと、ついに峠越えが始まる。もう足には力が入らないようになってきているが、予想通り風は向かっていなくて何とか上っていける。美しい自然の中を抜けていくようだ。だが、上りは必死でペダルをこいでいるのでほとんど写真は撮れていない。振り返ると、青い海がはるか後方下のほうに見える。
何とか峠を上りきって下り始めたと思ったら、またタフな上りが始まった。峠越えは一つだと思っていたら、いくつも続いているようだった。誤算だった。いつまでも続くアップダウン。しかも勾配がきつい。距離も長い。どこまで持つだろうか。分かっているのは、伊達紋別まであと40km。
行けども行けどもアップダウン。海が近いのは確かだが。洞爺湖のふもと、虻田の町を抜け、最後の写真、あれは前に噴火したという有珠山か?有珠を過ぎると伊達紋別まではあと8km。頑張るぞ。
午後5時、伊達市街地に到着。今日の走行距離は160kmになった。次の町室蘭までは30km以上。これからそんなに走る気はおきない。ここもそこそこの町なので今日はここまででいいや。スーパーも何軒かあるし。
今日は台風で全然進めないかと思っていたが、予想よりもかなり走ることができた。あとは寄り道さえしなければ、無理しなくても目標の宗谷岬まであと3日でつけるだろう。両側の膝の周辺にがたが来ているが、ストレッチしたりしながら気合で明日からも頑張ろう。
朝4時起床、5時出発。夏の北海道の夜明けは早い。昨日距離が少なかった分、今日は少し頑張ろう。進行方向後ろ、西は晴れているようだが、進行方向は暗い雲がかかっている。ちょっと心配。
30km先は室蘭。橋の向こうが室蘭市街だが、そっちには行かず先を目指す。展望台から白鳥橋を眺めるが、煙突からの煙でいまいち。室蘭、この先の苫小牧と工業地域だ。
室蘭までは、昨日の続きでアップダウンが続いたが、この55km先の苫小牧まではまっすぐな海岸沿いでほぼ平坦。登別の辺りでちょっとアップダウンがあっただけ。快調、快調。でも退屈。またかごを持った前傾姿勢で走る。
午前9時、85km先の苫小牧に到着。去年はフェリーでこの地に上陸した。フェリー埠頭の周辺は多少覚えていて、懐かしい。今回はちょっと違うルートで北上。国道234号。札幌に向かわずに、国道12号の岩見沢を目指す。一気に走ってきて、ちょっと足が疲れた。だがコンビニで小休止しただけで先へ。いいリズムでまだ走れているうちは一気に走る。
国道234号は山に沿って北上するような形でのびているため、そんなにアップダウンはないと思っていた。ところが徐々に上っていく。予想外だ。ただ、緑の中を駆け抜けて行くため気持ちはいい。
今日も135km。追分町を通過。丘の中の町だ。時々小雨が混じる。しかも向かい風が強くなってきた。旗のなびく向きを見ても分かる。北西からの風か?思うようにペースが上がらなくなり、足への負荷が大きくなる。膝、そしてその上にある筋肉が痛い。屈伸ができない。向かい風がなければまだいけるはずなのに。
晴れてきた。だが暑くはない。さすが北海道。気温は22℃位だそうだ。岩見沢まではもう少し。でもあれだけ上った気がしたのに、ほとんど下った気がしない。
午後1時、ようやく岩見沢に到着。札幌−旭川を結ぶ国道12号に合流。ここでしばらく休憩。ここまでの走行距離は160km以上。でもまだ時間はあるし、まだ行ける。ダイエーでパンを買って、本屋で今日の目的地を決めるべく立ち読み。今日は小さなアンパンを15個+普通のパン1個を食べた。毎日薄皮つぶアンパンのような小さ目のアンパンを15個以上は食べている。あんこもパンも高炭水化物食でエネルギーになる。しかもコストパフォーマンスがいい。そのくらいしか昼間はお金を使っていない。あとは水道水のみ。
1時間休憩後、出発。晴れたり、また曇ったり。しばらくいくと、直線道路日本一の看板が。去年もこの道は通っていてそのときも感動した。約30kmの直線道路だそうだ。この直線が終わると滝川。ここまででもいい。やはり向かい風で思うようにペースは上がらない。
休憩も多くとりながら、午後4時に滝川に到着。この先大きめの町がなくなるので、早めに現金を用意しておく。セブンイレブンは全店でATMを設置したようで、非常に心強い。ただこの先セブンイレブン自体がなくなったら困るので。滝川は思ったより大きな町ではなかった。まだ明るい時間も残っているし、しばらくすると走る気もわいてきたので、25km先の深川を目指すことにした。
最後の力を振り絞ってペダルをこぐ。最後のほうはようやく向かい風を感じなくなってきた。ただ進行方向がちょっと変わっただけだったが。午後5時半、深川に到着。道の駅で国道12号からはずれ、駅前の深川市街へ。今日の走行距離は240kmくらいになった。結構走った。もう走れない。
深川の町は大きくないが、活気があって好感の持てる町だ。明日から「傘と踊りの最大イベント 第24回深川しゃんしゃん祭」だったらしく、ちょっと惜しかった。
今日は土用の丑の日だ。スタミナをつけるためにもうなぎを食べなくては。と思ってスーパーに行ったら、試食用にたくさんおいてあったのでたくさん食べた。これでいいだろう。
明日からついに道北に入る。これからはいっそう町が少なくなるし、明日からの天気も悪いようで心配である。明日も今日の風が吹けばまた向かい風である。さぁどうなるだろうか。また明日になったら考えよう。明日は明日の風が吹く。
今日は、天気予報では北に行くほど早く、昼過ぎから雨が降るらしいといっていた。できれば雨の中は走りたくないので、早めに行ける所まで行ってしまおうと考えた。朝4時起床、5時に出発した。
朝5時にはもう明るく、天気は曇り。いつまでこの天気が持つのか心配しながらの出発である。まずは国道233号で留萌を目指す。ひまわりの町北竜町、美馬牛峠を経由して50km走れば日本海側の留萌である。途中の美馬牛峠は、峠といっても100mちょっとの標高らしく、大変ではなかった。大変だったのはトラックが多かったこと。あまり広くない道だし、対向車線をかなりのスピードで走ってくるトラックの風圧は、かなりの向かい風になる。
午前7時、50km走って留萌に到着。ここでようやく町に出て、コンビニもあったので休憩&エネルギー補給。今日の行程は、町が少なくコンビニもほとんどないので計画的な走りが重要になる。
北海道のコンビニといえばセイコーマートである。このオレンジの背の高い看板を見つけると、ほっとするし北海道を走っていることを実感させられる。セイコーマートはコンビニとスーパーの中間のような感じの店で、コンビニのようでいてスーパーのような品揃え、安売りしていたりもする。そして北海道といえばホクレンではないだろうか。これはガソリンスタンドなので、僕には直接関係ないが、このセイコーマートとホクレンはとても多くよく見かける。
さて、留萌からは国道232号線で日本海側海岸線沿いをずっと北上していく。稚内までは185kmとの表示がある。天気がよければそのくらい走れるだろうが、いつ雨が降るか、そして海沿いの風はどうか。とりあえず頑張って走り出す。
ずっと海岸沿いをいく。左にはうねった海岸線。右には丘。確かに北海道らしくていい景色だが、ずっと走っていると退屈である。車も少なくなった。時々集落もあるし、風車もある。やはり近くで見るとでかい。今日は風車はほとんど回っていないようだ。どおりで走りやすいわけだ。向かい風がなければまだ走れる。
そして、時々向かいから来るバイクの人が手を振ってくれる。チャリの旅行者もいる。ちゃんとしたチャリだが。外人のチャリ旅行者もいた。
40kmくらい走ると苫前を通る。久しぶりの町だが、ここから道の景色も変わる。完全な海岸沿いではなくなる。少し内側、丘を上ったり下ったりして進んでいく。微妙なアップダウンだが、上りはきつい。
午前9時半、留萌から50km、今日の走行が100kmになるところで羽幌に到着。やっとそれなりの町に着いた。ここは、海の向かいの天売島や焼尻島へのフェリーが出るところでもある。今日はもやがかかっていて島はあまりよく見えない。セブンイレブンでアンパンの補給&休憩。天気もまだ時々小雨がぱらつく程度なので先を目指す。リュックにアンパンをしまい、屈伸をして出発。今日は一応屈伸ができる。脚の疲労にも慣れてきたか?次の町は45km先の遠別か、60km先の手塩になる。
そして12時、手塩市街に到着。ここまでの走行距離は160km。次に宿泊できる町は、日本最北の町である稚内になる。あと70km。さぁどうしよう。体力と時間的にはまだ大丈夫なようだ。一つ気がかりなのは天気。途中にも時々雨が降ってきていた。今はちょうどやんでいる。しばらく休憩しながら考える。
少し考えたが、迷うことはない。行こう。とりあえずセイコーマートでアンパンと飲み物を補給。ここから国道232号は内陸を進むので、国道からはずれ道道106号で海岸沿いを行き、稚内を目指す。途中までに町はない。何もない。
何もなくほぼ平坦。そして車はさらに少なくなった。海の向こうには利尻島の利尻富士が見える。霧がかかっていてあまりよく見えないが、とてもいい形をしている。さすが富士と名前がついているだけある。そして前方に見える大きな柵のようなものは何だ?何もないだだっ広い草原の中であの建造物は異様だぞ。少し不気味でもある。
徐々に近づいてくるとようやく答えが分かった。風車だ。しかもすべて直線に並んでいる。全部で28台。やはり不気味だ。
休憩所のようなスペースもほとんどない。スペースがあっても何もないのだが。ちなみに留萌から稚内のこの海岸沿いの道は日本海オロロンラインと呼ぶらしい。そして利尻富士を望むチャリ。
見知らぬところを走ると、今まで見たことのないようなものを見ることができる。シェルターらしい。遠くから見ると不思議な建物だった。
左は日本海。右はサロベツ原野。つまり自然のままで何もないということだ。なんとなく稚内までもう少し、という気がしてしまっていたが、70kmというのは冷静に考えるとかなりの距離だ。結構走った気がするのにまだ半分も来ていない。そろそろ気持ちも体力も切れてきたぞ。休憩する気になる場所がないので、休憩なしでこぎ続けることになってしまう。何もない。
ついに雨が降り始めてきた。左にかすかに見えていた利尻富士は霧の中で完全に見えなくなってしまっていた。とりあえず、ようやく稚内市に到着。でも稚内市街まではあと30km。
少しすると、雨は本降りになってきた。一度止まって走るスタイルを変える。カッパを着てデジカメはリュックにしまう。なのでこの先写真はなしです。これからアップダウンが増えてきますが。一度立ち止まると、非常にさびしく不安な気持ちになる。周りには誰もいない、何もない。
あと稚内までは20km。体も気持ちも疲労困憊。でもしっかり雨が降っているのであまりのんびりしたくもない。ペースを落としてでも少しずつ進んでいこう。思考が鈍くなってきた。あと10kmを過ぎたころに最後の上り坂が。確かに勾配も結構きついようだが、気持ちも体力も切れそうなので、非常にきつい坂に感じた。でもこれを上りきれば稚内市街のはずだ。
そして午後3時半。ついに、ついに日本最北端の街、稚内に到着。終点稚内駅だ。今日は10時間半で230km以上を走ってきた。かなりのハイペースだ。そして雨に濡れて3時間近く、寒い。早いところ宿を決めて休もう。そして明日宗谷岬に行こう。ここから30km先にあるようだし。明日でついにこのたびのフィナーレへ。もうそれ以上走ろうという気はおきない。
朝4時半起床。今日は、稚内市街から5kmはなれた野寒布(ノシャップ)岬と、反対に30kmはなれた最北端の宗谷岬に行って帰ってくるだけなのでかなり余裕がある。昨日の夜は結構たくさんの雨が降っていた。そして今日は、天気予報では曇り時々雨となっていた。朝起きて外を見ると、地面は濡れているが一応やんではいるようである。朝5時半に出発。半袖短パンでは少し肌寒い。まずは稚内から北のノシャップ岬へ。駅のそばのフェリーターミナルに寄り道。ここから利尻島、礼文島への船が出ており、サハリンへの便もあるらしい。朝6時20分の便があるらしく、朝早いわりににぎわっていた。
少し走るとノシャップ岬に到着。朝早いため誰もいない。霧雨が降っている。
再び稚内駅前を通り、北東に30kmはなれた宗谷岬へ。なんとなく、稚内=最北端=宗谷岬という図式が頭の中にあったため、近いような気がしていたが、これを往復したらかなりの距離になる。よく考えると遠い。霧雨を浴び続けて寒くなってきたため上着を着る。電車は稚内駅が最北端だ。
宗谷岬までの国道238号は海岸線沿いだ。またまた何もない。しかも徐々に寒くなってきて、あと10kmを切ったころから雨が強くなってきた。今日は本降りになることはないと思っていたのに。カッパも着る。海がすぐ隣にあるのでちょっとのぞいてみると水はきれいで、底は浅い。そういえば地図でもこの辺は浅瀬の記号が書いてあったな。
今日は時間には余裕があるので急いでいくことはないのだが、寒さと雨風のため早く着きたい。最後の10kmはきついものだった。まだかまだか。あの右カーブを曲がったところか?日本の果てに向かうにつれ、天気は荒れてくる。最果てムードはばっちりだが。
そして午前9時、ついについに日本の北の果て宗谷岬に到着。ここまで苦しかったので感動的だ。昨日稚内に着いたときも思ったのだが、これほどの遠くに初めて来たのが自転車でだから特に感動が大きいのだろうと思う。先月車で北海道の初めて行くところを回っていたときと比べてそう思う。車で回ったときはこれほどの感動はなかった。宗谷岬は予想以上ににぎわっていた。まずは最北端の碑で記念撮影。そしてぶらぶら。土産物屋でもぶらぶら。気温は15℃だそうだ。寒いわけだ。他の人にも声をかけられた。「どこから来たの」「寒そうだね」と。海の向こう30数kmのサハリンは霧で見えない。僕が北海道の海に来ると、いつも海の向こうには霧がかかっている。ついてない。
1時間くらい滞在後、稚内駅への帰路の途中にある稚内空港までの、最後の20kmに出発。雨はやみ、こっちに向かっていたときより明るくなっている。このまま待っていれば、もう少し海の向こうの見晴らしもよくなるのではないかと思ったが、もういいから戻ることにする。しかし、なんと向かい風がきつい。しかも徐々に晴れてくるにつれ、向かい風はさらに強まる。でももういいんだ。帰りの飛行機までの時間はたっぷりある。のんびり少しずつ進もう。対向車線を自転車に乗った人が何人も行き、すれ違う人たちとは手を上げて挨拶をする。バイクの人もたまに手を上げてくれる人もいる。行きは雨と霧で周りの景色があまり見えなかったが、帰りは行きに見えなかったものも見える。この辺りもやはり風車が多い。
1時間半くらい走っただろうか。ようやく稚内空港が見えてきた。やった、やっと着いた。そして今回のたびもこれでおしまいだ。さびしい気持ちが半分、そしてほっとした気持ちが半分だ。疲れたので帰ろう。最後に旅のパートナー、自転車とお別れして飛行機にて帰路に着く。長かったようで、あっという間の7日間だった。
飛行機はあっという間に空へ駆け上り、東京までも運んでくれる。よくこんなに遠くまで走ってきたなぁ、と言う気持ちが半分、そしてこんなに遠くまで来たのにこんなに早く移動できてしまうのか、と言う気持ちが半分である。先日の富士登山競争でも、あんなに苦労して3000mの高さを上ったのに、あっという間にその倍以上である。もう走らなくていいとほっとしたのか、徐々に疲労感に襲われてきた。
やはり今回も北海道を自転車で走って感じた。北海道は自転車で走るには広すぎる。今回は天気があまりよくなく、天気がよければもう少し素晴らしい景色に出会えることが増えたのかもしれない。でもそのおかげであまり暑くなく走りやすかったことは確かであった。夢の中にいるような、素晴らしく楽しい7日間のたびだった。
旅行記を最後まで読んでくれてありがとうございました。旅の中で感じた感動を伝えきることは不可能です。また、北海道は広くて写真の限られた枠の中に景色をおさめることも不可能でした。でも少しでも僕が感じた感動を味わってもらえればと思います。
また気が向いたら、時間をかけてこの旅行記をもう少し作り直すかもしれません。